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永遠―トコシエ―


 深夜の晩酌。

S:なあ、永遠に変わらねえものってあると思うか?
Z:あ?
S:いや、ティータイムにさ、ナミさんとロビンちゃんがお話しされててよ。聞かれたんだ。
Z:……く S:くだらねえっつったら、酒没収。
Z:おい! まだ言ってねえ!
S:で?
Z:何だ。
S:だから、テメエの永遠論。
Z:人に聞く前に自分が論じろよ。
S:うわっ、毬藻が「論じろ」とか言っちゃってるよ。
Z:ご馳走さん。
S:待て待て待て、悪かった。……よく分からねえなあと思ったんだよ。永遠なんて、ずっと先のことだろ? 俺は今のことしかあんまり考えねえからさ。
Z:それも永遠だろ。
S:あ?
Z:先のことは分からねえから、今を後悔しねえように生きるって、よく言ってるが、てめえのそれはずっと変わらねえ信条だろ。
S:ああ。
Z:変わらなければ、それが永遠になるんじゃねえの。
S:……変わるかもしれねえだろ?
Z:変わったら永遠じゃねえな。
S:つまり、永遠に変わらねえものがあるかどうかは、そいつ次第ってことか?
Z:変わってほしくねえなら、変えなきゃいいだけだろ。他力本願にしてんじゃねえよ。「永遠に変わらないものなんてない」なんてのは、その程度だって露呈しているだけの、ただの言い訳だ。
S:……テメエに掛かると、何でもテメエの信念次第になるのな。
Z:当たり前だ。俺のことを俺以外のやつに決められてたまるかよ。
S:そういう奴だよな、テメエは。ほい、酒。
Z:……ああ、そうか……。
S:ん?
Z:「永遠」ってのは「オールブルー」とダブるなと、ちっと思った。その存在感っつうか、言葉の雰囲気っつうか、匂いっつうか。よく分からねえけど。
S:……匂いって、動物かよ……。でも、うん、なんかいいな。
Z:そうなら、オールブルーを信じるてめえが永遠を信じなくてどうすんだ……ん? どうした?
S:テメエ、いい男だな。
Z:そりゃどうも。
S:すげえ押し倒したくなった。
Z:そうか。
S:キスしてえのも、永遠かな。
Z:てめえに突っ込みてえのは永遠だぞ。
S:そうかよ。じゃあ永遠の共有ってことで。
Z:御託はもういい。ほら、来い。



 ……今この時こそ、永遠。

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