ぎゅっと強く抱きしめると壊れちゃいそうななまえを、スマイルはとても愛しく思っていた。
彼女は自分を愛しくは思ってはいないけれど、

「君の分は僕が沢山愛してあげる、だから」

僕を愛してね!!


「少しづつ自分を好きになってこうよ」


スマイルの腕の中で彼を見上げるなまえは、ぐしゃぐしゃの顔で、「うん」と微笑んだ。スマイルは涙で濡れた唇にそっとキスを落とすと、言い知れぬ感情に侵されていくのを感じながら、なまえを抱きしめた。


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独占欲と優越感と愛

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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