「痛っ!!」

「なまえちゃん!」

なまえの悲痛の声に驚き、スマイルは慌てて座っていたソファーから飛び降り、なまえに駆け寄った。

「駄目だよ…素手で触っちゃ…」

「ご、ごめんなさい、あの」

「別に怒ってるわけじゃないんだよ?」

なまえの手を引き、何時もの笑顔で微笑むと、また少しなまえの表情が固くなった気がした。
「消毒しようか」と、リビングに向かう、なまえは後ろを気にして「あの、ガラスは…?」と、言うからスマイルはなまえの髪の毛にキスを落として、ぎゅっと抱き寄せた。

「あんなの…後でどうにでもなるんだよ」

君の方が大事さ、と口の中で言って、スマイルはまた手を引き、歩き出した。
なまえは何も言えずに真っ赤な顔で黙って手を引かれた。


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