ホリィ(★ラウドボーン♂)




種族:★ラウドボーン♂
名前:ホリィ
性格/個性:なまいき/ちょっぴりみえっぱり
特性:もうか
享年:19
身長:173
一人称:オレ

現在のように各種技術が発展していなかった遠い昔に、パルデア地方のとある田舎で人々から信仰を集めていた呪術師コミュニティに所属していた男。
生者・死者どちらに対しても干渉し得る絶大な霊力を持ち、当時は死の病とされていた病気に罹った人々を数多く救ったり、「異界」から「神を呼び寄せ」長く続いていた戦争を終結させたりなど、幼い頃から『祈り』によって様々な不可能を可能にし、奇跡を引き起こしてきた。
本人が自分の存在について大袈裟に騒ぎ立ててほしくないと願ったため歴史上表立って名前が知られたりはしていない。ホリィに救われた人々は口伝や書物でひっそりとその功績を讃え、それを伝え続けている子孫もいるが、とても個人の力で起こしたとは思えない規模の出来事も多いためホリィの行いは後世になればなるほど救いを求めた人々による伝説やおとぎ話のようなものだろうという見方をされるようになっている。

偉大な呪術師として神聖視されていた存在の割にはフランクで俗っぽい性格をしており、口調や態度は荒めだが困った人を見ると放っておけないお人好しでお節介焼きな性質。
呪術師コミュニティの中でその功績から名前にも掛けて「HolyGate」という称号のようなものを与えられており、これには「奇跡の扉を開く者」というホリィへの尊敬の意味が込められていた。本人はこの称号について大仰すぎて自分には似合わないと常々口にしていたが、自分を讃えようと思ってくれた人々の気持ちを嬉しく感じ、内心誇りに思っていた。

十代後半のある日、東方から伝わったいわくつきの宝を依り代とする付喪神のような存在である「四災」と出会う。ホリィは大きな災厄を引き起こしかねない不安定な存在だった彼らに名前を付け、根気強く愛情を持って接し、四災から親や兄のような感覚で懐かれ慕われるようになったがその矢先に不治の病にかかっており先が長くないことが発覚すると、四災は大切な人を失うと知った絶望や自分たちの存在を安定させていたホリィの霊力が病気により弱まったことなどにより力を暴走させ、パルデア各地で災厄を引き起こすようになる。
四災の暴走に責任を感じたホリィは最期の力を振り絞って彼らにある「呪い」を掛け、呪術師仲間にも協力してもらって封印を施し、彼らへの謝罪と祈りを口にしながら息を引き取った。

本人は四災のことはいつか封印が解ける未来で出会う人たちに託すつもりでいたが、四災を心配する気持ちが強かったことや彼らへ強力な呪いや封印を施してもなお霊力が尽ききらなかったことから肉体的な死を迎えた後も成仏することができず、幽霊のような状態でこの世に留まることになってしまった。
それから長い時間が経った現代では同じ種族で霊力の波長が合ったチェリオ(ラウドボーン♂)のそばで小鳥の精霊のような姿をとって過ごしていたが、チェリオが四災の封印を解いたことで彼らに一言謝りたいという気持ちが強くなり、カルタ(ハカドッグ♂)に協力してもらって生前の姿で蘇り四災との再会を果たす。
現在のホリィはカルタの『反魂』とチェリオの『癒し』、それぞれの性質に特化した霊力と自身の祈りによって生きている者とほぼ変わらない状態で過ごすことができるようになっているが、あくまで霊体であり、人の姿より鳥の姿でいるほうが消耗が抑えられるため相変わらずチェリオのそばで「ぴよ吉」の姿で生活している時間が長い。
ぴよ吉として歌に情熱を注ぐチェリオの姿をずっとそばで見てきたため彼の音楽に対しては一番の理解者面をしている節があり、同じような傾向のあるスピリット(ストリンダー♂)やチェリオのファンに対してマウントを取り気味。
またチェリオやチェリオの家族の次に関わる機会の多かったキャロライン(バウッツェル♀)に対しても、人の姿で関われるようになったことで芽生えてきた気持ちがあるようで…。

現在は四災との再会を果たせたのだから自分は良い加減に成仏しなければいけないとは考えつつ、封印が解けて恋ややりたいことを見付けた彼らをもっと見守っていたいという気持ちやチェリオをはじめとした現代でできた友達ともっと一緒にいたいという気持ちも日に日に強くなってきており、この先どうするかべきなのか悩み模索しながらも大切な人々に囲まれ賑やかな日々を過ごしている。

(生前)
「そうだな、生まれ変わるんなら…鳥とかいいかもな。広い空を軽やかに飛び回れたら、きっと楽しいと思うぜ」
「こんな無責任で中途半端なことしかできなかったオレのことは、恨んでくれて良いが……お前たちの未来に、どうか希望が待っていますように……。これが、オレの最後の、『祈り』だ…」

(現在)
「何だ!?あいつら、また何かやらかしたんじゃねぇだろうな!?…ったく、元気なのは喜ばしいことだが流石にちょっとは心を鬼にして灸を据えてやらねーとだよな…」
「メリルも大概破茶滅茶だけど、チェリオも行き当たりばったりなとこあるし、お前ら割と似てるとこあるっつーか…実は結構お似合いじゃね?な、オレに協力できることがあったらなんでも言えよな…!」