行っちゃだめ1
GW最終日。
久しぶりに亮介と2人で遊びに行くことにした。
とは言っても遠出するわけではなく、近くのショッピングモールだ。
普通に服や雑貨を見に行きたくて俺から誘ったんだが、そうはいかないのが亮介とのデート。
「なんだよそれ!!」
「え?知らないの?オムツ」
待ち合わせは駅だったはずなのになぜか家まで来た亮介。
時間にも余裕があったので部屋に上げてたわいもない話をしていたのだが。
「それくらい知っとるわ!!」
亮介の手には、どこで買ってきたのか大人用のオムツがあった。
「これ付けてデートしようよ」
「しねーよ!!」
なんでこいつは毎回毎回バカなこと考えてるんだ。
変態すぎる。
なんでこんな変態野郎と付き合っているんだろうと、たまに疑問に思ってしまう。
「この前の追試のお仕置き」
「う……」
この前の小テストで、俺は亮介に勉強を教えてもらったにもかかわらず赤点を取り追試を受けることになってしまった。
もちろん亮介は怒り、黒い笑顔を浮かべて「お仕置きは何にしようかな」と言われた。
それから1週間ほどたったが何も言わないので、もしかしたら忘れてるのかなと期待していたのだが、そんな甘い考えは見事に砕かれたわけだ。
「これ付けてくれないなら今夜は縛って新しく買ったバイブを試し…」
「あああああ付けるよ付ければいいんだろ!!」
この時の俺はまさかあんなことになるとは、全く想像もしていなかった。
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