少しだけ4
「ぁあっ…」
じわじわと前を押さえている手が湿ってくる。
必死に押さえているのだが、漏れている証拠だ。
少し出したからまだ我慢できるはずなのに、あれから全く我慢がきかない。
グラスに出した時のあの快感が忘れられない。
早く出してこの苦痛を解放したい。
またじわりと手に温もりを感じたと思うと、指の隙間からポタポタと雫が垂れる。
「ぅ…っく…」
もう漏らしてしまおうか。
これだけちびってしまっていれば、漏らすのと変わらないんじゃないか。
「ぁあ…ッ」
ジョーっと今度はけっこう大量に漏らしてしまった。
排尿の快感に身体が震えショロショロと漏らし続けてしまう。
が、目の前に小さな水溜まりができているのを見て慌てて力を込めた。
「うぅ…」
これはもうちびったのではなく完全にお漏らしだ。
前は出しっぱなしなのでパンツは濡れていないが、これでは子供のお漏らしと変わらない。
「孝之…早く…っ」
電話してからどれくらいの時間が経っているのだろうか。
時計を見る余裕など全く無く、見たところで時間は分かっても孝之が何時に帰って来るかは分からない。
「孝之…孝之…」
じわじわと漏らしながら、俺は孝之が一刻も早く戻って来ることを祈った。
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