我慢しなさい3

 
「ほう、本当にイってないんだな」

「頑張って…我慢…した…ッ」

なりふりかまっていられなかった。
もう俺の理性は崩壊寸前だ。

「おねが…イかせ…て…」

自然と孝之の膝に擦りつけるように腰が揺れる。

「ッ…困ったやつだ…」

苦笑しながら頭を撫でられ、ちょっと嬉しくてその手に擦り寄る。
孝之はちらっと時計に目をやってから、俺の上に覆いかぶさるように抱きしめてきた。

「俺がイくまで堪えろよ」

そう囁かれ頷いた瞬間、後ろに一気に指を突き入れられた。

「ぁあっ!」

反射的に腰を引くが孝之に押さえられているため逃げられない。

「イくッ!イっちゃ…ぁあ!!」

「我慢しなさい」

グッと前を強く握られ、欲望をせき止められる。

「ひッ…ぅ…ぁぁあッ!!」

ビクビクッと身体が跳ね、強い快感が脳を犯す。

「出さずにイったか」

イったような快感を感じたのに、熱は全くおさまらない。

「ぁぁ…な…なに、これ…っあ…」

イきっぱなしのような感覚がずっと続く。

「ぁ…孝之ぃ…やだ…も…ぅ…」

今まで感じたことの無い快感と苦しさで半分パニックになりながら孝之にしがみつく。

「…ッ」

孝之がわずかに息を飲むのが聞こえた、次の瞬間。

「挿れるぞ…っ」

指をズルッと引き抜かれたかと思うと、熱いモノで一気に貫かれる。

「ッぁぁああ!!」

ぐりぐりとナカをえぐりながら入ってきた熱に耐え切れず、俺は熱を吐き出してしまった。

「ぅあっ!あぁああ!!」

ビュクビュクッと大量の熱を吐き出す間もガンガン貫かれ、白濁を撒き散らしながら喘ぐ。

「ごめ、なさぁッ!イっちゃ、…ぁあっ」

まだ孝之はイっていないのに、先にイってしまった。
命令を守れなかった。

「ごめなさ…ッ」

「…………っ」

怒られると思い必死に謝る。
しかし、孝之は何も言わず俺を貫き続けている。

「たか…ゆき…ッ」

「出すぞ…ッ」

「ぁあっ!あー…――」




ナカに熱がたたき付けられるのを感じ、俺の意識は遠のいていった。




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