我慢しなさい2

 
「はッ…はぁっ…はッ…」

なんとか波は去り堪えることができたが、かなり危なかった。
大量の先走りが溢れ、もうパンツはベタベタだ。

「ぅ…ぁ…」

なんとか堪えたものの熱は全くおさまっていないわけで。
自身は相変わらず勃ち上がったままビクビクと跳ねていて、早く解放してくれと訴えている。

快感の波が少し引いたのを見計らって、またゆっくりと手を動かし始めた。

「ぁ…気持ち…イイ…」

手だけでなく徐々に腰まで揺れ始めてしまう。
快感に負け敏感な裏筋に恐る恐る指を這わせる。
そのためか限界が来るのはさっきより早かった。

「ッぁあ!!」

まただ。
また急激な射精感が襲う。
しかもさっきより追い詰められており理性が飛ぶギリギリの状態で、それでもなんとかイかないようにしなきゃと根本を強く握った。

「んッ!く…ッ!!」

根本で熱が暴れているのが分かる。
それをわずかに残った理性で必死に押さえつけ、グッと腹に力を入れ堪える。

「ッ…!…ッ!」

出さないまま軽くイっているのだろうか、じんわりと緩い快感に包まれ身体の震えが止まらない。

 
―イきたいイきたいイきたいイきたいッ!

そう思いながらもイかないよう必死に押さえ、射精感がおさまるまで堪え続けた。

と、その時。



「ずいぶん楽しそうだな」

「!!」

振り返ると完全に目を覚ました孝之が真っ直ぐ俺を見ていた。

「…ッ!」

その鋭い瞳に見つめられただけでまたイきそうになり、前を押さえて震える。

「イったのか?」

そう尋ねられ、俺は全力で首を横に振った。

「イって…なぃ…イってない…」

「ほう…なら確認してみよう」

そう言うと孝之は邪魔な布団をベッドの下に放り投げ、俺のズボンに手をかける。

「ベタベタだな」

先走りはズボンにまで染みており、勃ちあがった自身にいやらしく張り付いていた。
そしてそのズボンを脱がすために腰に腕を回して抱えられ、自身を擦りながら脱がされる。

「あっ!イ…きそッ!!」

その刺激だけでまたしても射精感が込み上げてきて身をよじる。

「我慢しなさい」

冷たく言い放たれ泣きそうになりながらベタベタなパンツも脱がされ、震え勃った自身が現になった。


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