我慢しなさい1
まだ辺りは薄暗いが、俺はあまり眠れないまま目が覚めた。
時計を見てみると、まだ朝の5時過ぎだ。
「はぁ…」
少し熱のこもったため息を吐く。
もぞもぞと動かす足の間には、元気よく勃っている俺のアソコがあった。
「ん……っ」
昨日は孝之の命令で一緒のベッドで寝たので、すぐ隣には孝之が寝ている。
一緒に寝ようと言われたのでてっきりヤるのかと思ったんだけど、フェラさせられて孝之だけイったら終わりだと言って寝てしまった。
完全におあずけをくらい、おかげで俺は悶々としたまま眠るはめになった。
それだけではない。
最後に射精の許しがもらえたのはいつだっただろう。
前の時もフェラして孝之しかイってないから、俺が最後に出したのは1週間以上前だ。
10日くらい前だったと思う。
19歳という性欲真っ盛りな時に10日間はかなりキツイ。
「どうしよう…」
身体の熱がおさまる気配は全く無い。
触りたい、思いっきり扱きたい、イきたい、出したい…そんな事ばかり考えてしまい、逆に熱は高まるばかりだ。
孝之が起きる時間まで、まだ2時間以上ある。
―少し触るくらいなら大丈夫かな…
ふとそんな考えが過ぎった。
孝之の許しが必要なのは射精であって、触るだけなら大丈夫なはず。
少し、触るだけ。
そう自分に言い聞かせ、そっとパンツの中に手を入れた。
「んッ……ぁッ…」
すぐに熱い中心に当たり、甘い痺れと快感が身体を走る。
すでに先走りで少し湿っているソレを軽く握り、ゆっくり上下に動かし始めた。
「ぁ…ぁぁ…っ…」
久しぶりの刺激にビクビクと反応してしまい、慌てて手を止める。
孝之に目をやると規則正しい呼吸を繰り返していて、ホッと息をつく。
しかし、この調子では5分ももたずにイってしまいそうだ。
分かってはいるのだが、もう手を止めることは出来なかった。
「はぁっ…ぁ……ふ…」
先走りのせいで手を動かすとクチュクチュと音がする。
そんな音にさえ興奮してしまい、どんどん追い詰められていく。
「ッ!!」
10日もためていたせいだろうか。
いきなりキュンとタマが競り上がり、急激な射精感に襲われた。
瞬時に身体を硬直させ自身の根本を強く握り堪える。
「ッ…!ッ!!」
足を閉じて力を込め、出したい欲望を押さえ込みながら前を強く握り身体をよじらせる。
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