風呂にしよう4



 
食器をキッチンに運ぶだけで、ずいぶん時間がかかってしまった。

「あぁー……ぅ…やば…」

すでに何回かちびってしまい、ズボンの前の色が変わってしまっている。

「ね、無理…ほんと無理…お願い…」

皿洗いを始める前に、無駄だと分かってはいるが孝之に頼み込んでみる。

「そんな事しても時間の無駄だぞ」

「うぅ…」

分かってはいたが、確かに時間の無駄なので諦めてキッチンに向かう。
もう歩くだけでもかなり辛い。

「っく…あぁ…ッ」

キッチンまでの数メートルの間に何度も立ち止まり腰をくねらせ堪える。

「…早く…しなきゃ…ぁ…」

やっとシンクにたどり着いたが、股間から手を離せずスポンジに洗剤をつけることができない。

「ど…しよ…」

離したら絶対出てしまう。
押さえてても少し出てしまっているのに。

ちらっと孝之の方を見ると、相変わらずニヤニヤしながらこっちを見ている。

「う…趣味悪ッ…」

悔しくなってなんとか手を離そうと試みる。

「…ぁあッ!」

ジョッとけっこうな量が漏れてしまい、とうとう股間とスポンジを掴んだまま固まってしまった。
もう掴んでいるところの感覚が無くなってきた。

出したい。出したい。出したい。

もうそれしか考えられない。
服脱いでお風呂入って孝之に出して良いよって言ってもらって…

「ぁ…ッ!」

そんな事を考えると、またちびってしまった。

「孝之…孝之ぃ…」

「なんだ?」

半分無意識に孝之の名前を呼ぶと、孝之が立ち上がりこっちに来た。

「お風呂…ッ」

「洗ったら、な」

「やだ…も、無理…」

スポンジを放り出し孝之にしがみつく。

「ぁ…あぁ……」

股間が暖かくなってきた。
同時にぴちゃぴちゃと水音が聞こえる。

「出ちゃ…ぁ…」

必死に止めようと足をクロスさせギュッと力を込めるが、もう無理だった。

―気持ちイイ…

我慢に我慢を重ねた尿意。
俺は開放感だけじゃない快感を感じていた。
孝之は放尿しながら放心状態の俺の頭を黙って撫でていた。







1分ほど続いただろうか。
やっと全て出し切ったみたいだ。
足元には大きな黄色い水溜まり。
びしょびしょのズボン。




「…風呂にしよう」

孝之が耳元で優しく囁いた。



‐END‐







[ 34/59 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -