できるよね3

禁欲を始めて5日目の水曜日。

そろそろヤバい。

禁欲生活をなめていた。
10日くらい余裕っしょーとか考えていたけど、もう亮介を見るだけで勃ちそうになる。

亮介の方はどうなんだろうか。
そもそも本当に我慢しているのだろうか。
俺が見る限り亮介は普段と何も変わらない。









「暑いね」

「あー…うん」

昼休みに二人で屋上に行き公売で買ったパンを食べていると、亮介が突然シャツのボタンを開け始めた。

「そんなに開けんなよ…」

「なんで?暑いし開けたくなるじゃん」

「確かに暑いけど…」

「興奮しちゃう?」

「…ッ」

クスクスと笑いながら俺の方に身体を寄せ、首筋を軽く舐められた。

「ぅあっ…」

「ちゃんと我慢してる?」

耳元で囁くように言われながら、手は俺の脚をゆっくりと撫でてくる。

「ッは…やめろ…!」

「我慢してるみたいだね。溜まってる感じする」

脚を撫でていた手が徐々に上に移動していき、敏感なところをそっとかすめていく。

「ぁ…」

思わず小さく声が漏れた。
自分でも触るのを我慢していたところへの久しぶりの刺激。
服の上から軽く撫でられただけで、耐えがたい快感がゾクゾクと背中を駆け上がる。

「ちょっとしか触ってないのにギンギンじゃん」

恥ずかしいことに気付いた時には俺の前は完全に勃ち上がっていた。

「ぅ、るせ…お前だって…」

負けじと亮介のも触ってやろうと手を伸ばす。

が。

「おっと」

俺を触っていたのとは反対の手で、その手を押さえつけられた。

「…ッくそ」

その手を振りほどこうとするが、俺の前を少し強く撫でられ抵抗できなくなる。

「ぁ…ぁ、ダメだ…ッ」

久しぶりの亮介から与えられた快感。
すぐにイきそうになる。

「も、無理…ッ」

「え?もう?」

ニコニコしながら不思議そうに首を傾げ、触っていた手をパッと放された。

「まだ我慢…できるよね?」

それと同時に次の授業が始まる前の予鈴が鳴り響く。
息を乱しながら茫然とする俺に軽くキスをして、亮介は先に教室へと戻って行った。



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