できるよね2

こうして始まった禁欲生活。

辛くなってきたのは3日目あたりからだった。

「はぁ…」

金曜に禁欲を告げられ、土日は新作が発売されたゲームをやっていたため気にせず過ごせた。

しかし登校すると話は別だ。
月曜日、学校に行くと嫌でも亮介と顔を合わせることになる。

「おはよう」

「…はよ」

なんとなく亮介を見るだけで常にムラムラして、ちょっとしたことで勃ちそうになる。


体育の時間は特にヤバかった。
というかまず着替えの時点でもうヤバい。
友達と話ながら着替えてて、ふと亮介を見ると上半身裸。
普段は見れないあの身体、ヤるときは俺の目の前にあって、少し汗ばんでて、熱くて、俺を包み込む−−−

「ッ…」

あわてて視線を逸らしたが、ムラムラとどうしようもない感情がこみあげてきた。
少し勃ちかけた感じがして、おさまれと念じながら深呼吸。

「おーい、和也ぁ?はよせんと遅れるで?」

「お、おう」

友達に呼ばれてハッとし急いで着替える。
着替えながらチラッと亮介の方に目をやると、別の友達に呼ばれて教室を出て行ってしまった。

後に続いて俺も友達と体育館に向かう。


今日の体育はバスケだ。
軽く体操やパス練習をした後、2チームに分かれて試合をする。
亮介とは別のチームになってしまったが、俺の視線は亮介ばかり追ってしまって試合に全く集中できない。
走っている時のふくらはぎ、滴る汗、シュートするときにチラッと見える腹筋…。

いかんいかん。
このままではいけない妄想までしてしまいそうだ。

ピピーーーッ

ホイッスルが鳴り、試合終了。


モヤモヤした気持ちを抱えたまま体育の授業を終えた。






その日は亮介は手を出して来ることは無く、いつも通り一緒に下校。

「じゃあね」

「おう…」

分かれ道に差し掛かったとこで軽くキスだけされた。



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