できるよね1
「お前性欲ありすぎなんだよ!」
1週間の授業を終えてそろそろ帰ろうかという金曜日。
いつも通りに帰ろうかとしていると、いきなりトイレに連れ込まれて迫られた。
何がきっかけで興奮したのか分からないが、こんなところでヤるのは本気で嫌だ。
流されまいと抵抗しているうちに、軽く口げんかみたいになってしまった。
「離れろっ!触んな!」
「そんなに嫌?」
「嫌だ!!」
「じゃあ…しばらくヤるのは控えよっか」
「え…?」
「やりたくないんでしょ?」
「いや、まぁ…」
「自分で抜くのも無しね?」
「え、それは…」
「俺の性欲は強すぎるんだよね?」
「まぁ…」
「俺の方が性欲強いってことだよね?」
「まぁ…たぶん…」
「じゃあ、俺が我慢できなくなるまで出すの禁止ね?」
「…は、え?」
「…できるよね?」
「いや…」
「俺より和也の方が性欲弱いもんね?」
「いや…」
「できるよね?」
有無を言わさぬ、いつもの黒い笑顔。
「…はい」
うなずくしかなかった。
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