2012クリスマス(彼氏シリーズ)4

 







それから10分ほど歩いただろうか。





「着いたよ」



「あ……」






そこはただの住宅街。


しかし、その通りの家は全てクリスマスのネオンで綺麗に飾られていた。

「うわ、きれー」

「でしょ」

庭の木や壁には色とりどりのネオンが飾られ、家の壁にはサンタやトナカイがいる。



「頑張ってんなー、ここの家の人」

「あの家もすごいよね」

「あっちも見ようぜ」




一軒一軒違うネオンに飽きることなく短い住宅街をゆっくりゆっくり歩いた。



「どう?機嫌直った?」

「え?あ、おう…」

そういえば駅をおりた時は早く帰りたいとな言ってしまったんだった。
悪いこと言っちゃったな、と思っていたら。



「メリークリスマス」



ちゅ、と音とともに唇に僅かな温もりを感じた。




-END-





↓おまけ












「はい、これプレゼント」

「お、おう…開けていいか?」

「どうぞ」




「……………こ、これ…」

「ネコ耳としっpグハッ!」

「っざけんなあああ!!!」





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