2012クリスマス(彼氏シリーズ)2

 







待ちに待ったクリスマスイブ。

雪降らないかなーと思っていたが、きれいに晴れてしまっている。
なのに風は冷たく厳しい寒さだ。

「さっむ!!」

「…で、どうするの?」

せっかくイブが休みなんだから、と2人で遊びにきたものの、街は同じことを考えた人達(主にカップル)であふれていた。
カラオケも満室で待たされ、ファミレスも満席で待たされ、ゲーセンも人が多くすぐ出てきて今に至る。

「帰るかー。人多すぎて疲れたわー」

こんな寒い中ずっと外にいるのは辛いし、かといってどこか入ろうと思ってもどこも満員。

「そうだね」

もう少しクリスマスを楽しみたかったが、これじゃどうしようもない。
時間ももう6時を過ぎて、すっかり暗くなっている。




それからは会話も少ないまま、俺たちは帰りの電車に乗り込んだ。


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