DCバトン7.8   2010/12/29 01:14

オミカゲ突入〜。


カゲミツは別に元々はゲイでも何でもないと思います。
ヒカルに「皆がお前みたいなゲイだと思うな」って言われてたけど、
ヒカル、 お 前 が 言 う な 。


カゲミツはね、初めて興味を持った人間が男だっただけなんだよ。
それを恋と勘違いしてるんだよ、あの子。
タマキへの想いって、恋じゃなくて非常に好意的な興味だと思うんだ。
前思春期の精神的な成長過程では異性愛へのステップアップのために同性愛に走るっていうのがよくあるんだけど(大体は心身の成長とともに友情に変わる)今まさにその段階にいるのがカゲミツです。


うん、つまりね。
オミが目印をつけたカゲミツの心の扉を最初に開けたのがタマキだったんだよ。




はい、そんな訳でオミカゲです。
カナエがJ部隊に潜入して、盗聴機を仕掛けたくらいだよ。
短いよ。
どうでも良いけど、盗聴機って電波弱いから結構近くにいかないと電波拾えないんだけどね。
暗号化もせずに垂れ流してたし、ぼくらの七日間戦争で出てきたミニFMみたく中継して繋いでるのかな。
まあ、どうでも良いか。


突っ込みだしたらキリがない。
仕事で結構無線使うから気になるのだよ(笑)




「やあ、ビートル。J部隊に盗聴機仕掛けたんだって? 聞かせてもらえる?」
「……ご自由に」
ラークが受信機の電源を入れ、オミに渡す。
「どうも」
受け取ったヘッドホンを耳に強く押し当てるが、ノイズ雑じりでひどく聞き取りづらい。
聞き取れた音から察するに、ミーティングが始まる前なのかJ部隊の隊員達はカードゲームに興じているようだ。
全く暢気な特殊部隊だ。呆れてしまう。
だが、この連中は自分達の尻尾を掴みかけているのだ。
よくよく注意しなければならない。


『カナ――ヘタレなん――』


「……え?」

そんなはずがない。


『――カゲ――ん酷いな――』


懐かしい声がした気がした。


「……まさか、あいつはこんな――」


知っている名前が聞こえた気がした。



「スパロウ、何か問題でも?」
訝しげなビートルの声で我に返る。
「――いや、何でもない。邪魔して悪かったね。ありがとう」




幼い頃から大勢の人間に囲まれて生活してきたけれど、独りは慣れていた。
だから、一人でいるあいつに声を掛けたんだ。


「いかがなさいましたか、スパロウ」
何もかもを独りで決めて、独りで立つ事にに慣れているけれど、今日は何故だか一人で居たくなかったから従者を呼んだ。
「ヒサヤ、聞いてよ」
「何でしょうか、オミ様」


ああ、本当にお前は良く出来た従者だよ。


俺には勿体無いくらいだ。


「イチジョウカゲミツを見つけたんだ」
「はい」
「J部隊にいたよ」
いつものように、嘲笑を浮かべようとしたが上手くいかないかった。
「笑ってた」
「……オミ様?」
「ちゃんと仲間がいて、楽しそうに笑ってたよ」
喉の奥が引き攣れて声が震える。


「大丈夫、ちょっと懐かしい声を聞いて感傷的になってるだけ」
「オミ様、オミ様にはヒサヤが何処までもお供致しますよ」
「――本当にお前は俺には勿体無い良く出来た従者だよ」


俺は、コンティニューもリセットもできないこのゲームに賭けるしかないんだから。


それでもさ、時々考えるんだよ。
ずっとあのまま変わらず時が過ぎていたらって。


だけど、引き返すにはもう遅すぎる。
この要素をどうゲームに組み込むか考えなきゃね。





おしまい!

文章やっぱかけねーな!

常人ならブレーキを踏み込むところでアクセルをふかしてみるのがオミだと思います。




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