自力まとめ49 出来るだめんずカナエ   2013/09/01 17:41

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カナエの事をツラツラ考えてて思ったのは、最悪の敵は無気力な味方だと思いました。
カナエって周囲からは存在を否定されて、母親からは感情を否定されて育ったんだな、と思うと涙が止まらない。
周囲の「理不尽」に対して抵抗して立ち上がりたいと思う事すらを否定され続けたからあんな殺人人形になれる土壌ができたんだよ。
日々人間のクズのサンプルを沢山見てるんですが、カナエってば典型過ぎてな…

カナエのお母さんはほんとにカナエの事愛していたのかな。
ほんとは憎んでたんじゃないかなーって思える。
カナエがトキワ家の人に反発する度に「憎んではいけない」って反抗の芽を潰して、理不尽な世界を押し付けてさー。
あの言葉の裏に「お前さえいなければ」って感情が隠れてる気がするよ。
そうやってカナエの心を潰していくのも静かな復讐だったんじゃないかとすら思えるんだ。
カナエはトキワの跡取りだしね。
お母さんは状況を分かってるけど、カナエからしてみたら理不尽以外の何物でもないのに受け入れろってなー。
せめてカナエは悪くないって言ってあげてたら良かったのにな。
多分お母さんも「カナエは悪くない」って言ってないと思う。
カナエって誰からも存在を肯定されてなかったからあんなにグズグズなんだなーって。
そんで何処に向かったら良いのか解らない抑え込んでた感情(母親への不満も含めて)が男爵夫人の一言で暴発したんじゃないかなって。
自分を否定した世界(カナエにとっての全て)なんていらないもんね。
カナエ自身もお母さんの事好きって思い込んでるだけで本当はそうじゃないと思う。
放火した理由付けにそう思う事が必要だったから、自分の中で大好きなお母さんの死に酷い事を言われて我慢できなかったっていう理屈を作ったっていうか。
アマネってカナエの中では主人って言うよりも保護者だったんじゃないかな。
誰よりも信じて頼ってきた。
それを裏切るって本当に本当に一大決心だったと思うんだ。
カナエにタマキかアマネか選べって凄く残酷な命令よね。
スラムの連中はカナエに生きる術を与えてくれたけど、タマキ達がいる「真っ当な」連中は何もしてくれなかったし。

カナエママとカナエは実はそんなに似てないのかも。
ぱっと見て分かるカナエママとタマキママとタマキ程には。



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