切り番リクエスト だから今日は、   2013/08/29 21:34

ミーティングルームに戻るとオミがソファで不自然に腕を伸ばして書類を綴じていた。
テーブルを近付けるか、浅く座るか、前に屈めばいいのに。
何をやっているんだろう。
たまに変なルールを作って独りで遊んでいる事があるから、またそれか。
妙な奴だよ。

そういえば相棒が見当たらない。
さっきまで居たのに。
何処に行ったんだろう。
パソコンはテーブルの上にそのままだからすぐに戻るだろうけど。


傍に回り込んで気付いた。
ソファの片側にぶらんと投げ出された両足。
床に落ちている靴。
上半身から顔まで掛けられている、寝ている彼の物ではない上着。
上着からはみ出ている鮮やかなオレンジ色の髪の毛。
その頭と肩を支えるように大きく組まれた脚と、頭を潰さないように不自然に伸びている上半身と腕。



「何?にやにやして気持ち悪いな」
「いや、やっぱりお前はそういう奴だなって」
「意味が解らないんだけど。首から上しか褒めるところがない癖に暑さで唯一の取り柄の頭が蒸発した?」
「してねーよ!」
「うるさいな」
「あ……悪い。…これか?」
「ん、ああ。ありがとう。届かなくてね。ついでにコーヒーも淹れてくれる?」
「ああー?仕方ねぇな」
「ちゃんと3人分ね」
「っわーかってるよ!」
「うるさいよ」



ミーティングルームを出て階上のバンプアップに向かいながらくだらない事を考える。

ちゃんと三人分、と君が言ったから今日はコーヒー記念日。

字余り字足らずにも程がある。
にやける頬をつねりながら、いつもは使わない階段を2段飛ばしで駆け上がった。








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アキヒコさんへ!
「かゆい感じのオミカゲ」です。

リクエストにお応え出来てるかは解らないんですけど!!
痒いというよりカゲミツが若干痛いだけのような…

すみません、お待たせした上にこんなので!




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