自力まとめ14 トキタマ   2012/11/27 13:59

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夜中に目が覚めた。
寒い。
隣で寝ている体温を求めて寝返りを打ったが誰もいなかった。暫く前からいなかったのかシーツが冷たい。
「…どこ、行ったんだよ…」
半分寝た頭で起き上がり、部屋を出た。廊下の床が冷たい。
「次は暖かいところにしようぜ…なあ――」
扉の前を通り過ぎかけて戻る。
人の気配だ。

何だここに居たのか。
扉を開ける。
「カナ…あれ」
においが違う。
これは、誰、だっけ?
誰、だっけ?
誰を探してたんだっけ?
入り口で立ち竦む。
そもそも、一緒に寝るような相手なんていない。
頭が痛い。寒い。
誰だ?
記憶のない1年半の間に、何があったんだ?
誰か、もう一人傍にいたような気がするんだ。
一人、足りないんだ。

寒い。
「もう一人誰かいるはずなんだ」
同居人の布団に潜り込むとやっぱり起きていて抱き締められた。
一人だと寒い。
淋しい。誰でも良い暖めてくれよ。
そう言って胸元に吸い付いたら優しく引き剥がされた。
あやす様に背中を叩かれる。
そして寝息混じりの声で言う。
「そんな事しなくてもタマキは大丈夫」

「不安、なんだよ!」
同居人の服を掴んだまま飛び起きた。
誰でも良いから淋しさを紛らして欲しかった。
「不安なんだ!1年半俺は何をしてたんだ!?誰と一緒に居たんだ!?全部知ってんだろ!?教えてくれよ!何でこんなに――」
――淋しいんだよ。
強く抱き竦められて最後は涙と一緒に飲み込んだ。




あ、続きを某AKBさんが書いてくれました(笑)
トキオさんは眠くて面倒なので宥める方向です。
子供の夜泣きうざーって。



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