「一番おいしーはっぱ?えへへ、それはりこりんでも秘密ー!だってわかちゃんにあげるんだもん!!」






「何でも良い」






「おう、親友!一緒に駆けようぜ!!」






「ぎゃっ、と、寅……な、ななな何しにき、来たんだよ!!」










全滅だった。
参考になる話を聞けずにがっかりしながらぽたぽたと夕暮れを迎えた森を歩く


もう駄目だ、間に合わない……かくなる上は












「……おいしくない」

もさもさと、野草を食べる
苦味が広がり涙目になりながら、また違う場所の草食べる





草、草、草、




もう泣きたかった
想像以上に葉っぱは美味しくない
美味しい草なんてあるのかと、疑いたくなる

「美味しくないよぉ……っ、た…いたい」


ぐるるると不吉な音がして
お腹に激痛が走りその場にうずくまる

いたい いたい いたいよ
だれか、助け――――――――














「た、龍哉殿!?利虎殿は大丈夫ですか!?」

「腹下してるだけだ。変なもん食ったんだろ」

「はい……?」


草原に倒れていた彼女を見つけ、慌てて社に連れ帰った

苦しそうに唸り声をあげる彼女が少しでも楽になるように頭を撫でる







彼女が完全に回復したのは、それから二日後のことだった








「いったいなにを食べたんですか?」

「……教えられません…」






×げーむおーばー×
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