や ら か し た
目の前の光景にサッと血の気が引く
慌ててダッと逃げ出すも、目の前のそれが行動を起こす方が早かった


「利虎!!兄ちゃんに逢いに来たのか!!相変わらず可愛いなぁ、俺もお前に逢いたかったぞ!!」

「び、白虎兄離してえええ、私急いでるのぉぉ!!」


がっつりと抱き込まれて、身動きが完全に取れない

ここは下界じゃない。すぐしたの幻獣界だ
強い力を持つが故に幻獣界に派遣され、風の幻獣を束ねるシスコンな馬鹿兄

離して!!と全力で暴れるも、彼のテリトリーでは私は全くの無力だった


「折角だし朱雀達にも自慢の妹を見せつけてやろーっと!!利虎、旨い肉も菓子もあるから好きなだけゆっくりしてけよな!!」

「はーなーしーてーええー」













×げーむおーばー×
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