「なんで?なんで駄目なのー?」

「駄目ったら、だめぇ!!」


叫んで、口をへの字にしてむくれる華麗から逃げ出すも
狭い部屋の中には逃げ場も、他にやることも無く
ただ華麗のじとっとした視線を感じながら背を向ける


あれだ
華麗はへにょってしてて可愛いだ綺麗だなんだ騒がれてるんだけど



は、入るわけが無い
だって身長差もすんごいあるんだもん


一度だけ華麗とそういうことでギリギリまで行ったときに見たそれは私の親指と人差し指で作った丸より大きかった
いや中指で作った丸よりも大きいかな?

大きさに怯んで泣き出したせいでその時はやめてくれたけど…



そんなことを
右手を見つめながら考えに没頭する私は、すぐそばに魔の手が迫ってることに気付かなかった



「やっ、」


不意に後ろから抱き込まれて
屈んでいるのか華麗の吐息が耳に当たりカッと顔が真っ赤になる


「あれ、まさか紫優ちゃん俺以外としたかったとかー?」

「そ……そんな事あるわけないでしょ」


小さな時からずっとずっと一緒にいて、なんだかんだ言いながら大好きなんだ
むしろ華麗しか考えたことなんか無かったけど、



それは『華麗とずっとずっと一緒に居たいなぁ』

程度で



え、ええええっちなんか対象外だ!!



「────俺も。」


不意に
空気が変わったのを感じた
これはヤバい
ちょっとこれは非常にヤバい



「紫優が無邪気に甘えてくるたびに、ここにキスしたかった」

そういって、華麗の指が私の唇を撫で
カチンと身を固くすると調子にのった華麗は更に止まらない
その指が私の首を擦り、

「ここに所有印を刻みたかったし、小さくても紫優のおっぱいが俺に当たる度に脱がせてしゃぶりつきたくて堪らなかった」

「や、や……」

「やめない。やっと手に入れたんだ」


後ろから華麗が私の着物に手を入れて
私の目の前で、白くて綺麗な華麗の手が

直接私の胸を揉み出す


「や…やだぁ…」

「紫優は甘えん坊で、強がりで怖がりで。そんな紫優が家族意外で俺にだけ甘えてくるってどんだけ期待してたと思う?」

「し、らなっ」


くりくりと
乳首をいじられて腰がなんだかビクビクしてまともに喋れもしない


身動ぎをした瞬間、着物のあわせを強引に広げられて
露になった肩に痛いくらい吸い付かれたのがわかった
私は、こっちの華麗には勝てない。でも…


「ずっとずっと、我慢してたんだ。だからもうちょうだいよ…」


私の肩から見上げてくる泣きそうな、泣きそうな、顔
懇願してくる大好きな華麗




こんな顔するなんて、ずるい


私より大きくて、へにょっとしてる綺麗な華麗

ゆっくり振り向いて、コツンと額同士を合わせた


「………痛いことも、怖いこともやだよ」

「頑張るよ。俺だって大好きな紫優ちゃんを泣かせたく無いんだよー?」



重なり合う唇。それは新しい私たちの始まりだった







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