毎年恒例だ
目の前には、フルーツの盛り合わせならぬ
に く の盛り合わせ。 と
「……だからいらねっつってんだよ…」
「お前は毎年この時期は特に糖分で栄養を補うからな。食え」
「いつも無理矢理食わせてんだろーが!!ってか俺は肉は苦手なんだよ!!」
「そんなんだから栄養が偏って貧弱で弱いんだ」
「ちっげーし!!魔法使いは肉体派じゃねぇって何度言ったらわかるんだよ!!アーリィもたまには女らしくチョコでも作れよ!!」
「朝一番に旦那様に渡してきた」
甘いもんが好きな俺に説教する堅物馬鹿と
「はい、どうぞ…」
「…………美味だ。お主の作るものは何でも美味だ。」
子供の目も気にしないで、父さんの膝に乗っかって嬉しそうにほくほく笑いチョコレートを食べさせる母さんも、そんな母さんをげろあまやかす父さんも
ああもう世界は平和だよ!!
くっそ、なのになんで俺だけこんななんだっつーの!!
帰