日々ストレスが溜まるばかりの生活は
「なーなーセルディ、んなことしてねぇでさぼろーぜ」
「…………」
「無視すんなって!!お兄ちゃんと遊ぼうぜ!!」
けれど悪くはなかった。不本意ながらも、コレのおかげで
「カイ、殿下の邪魔をするなよ。ほらクッキー」
「紅茶も入れろー」
「はいはい」
ニーと一緒にいる機会が増えた。話す機会が増えた
そんな些細な毎日でも、くすくすと笑うニーを間近に見れることがどんだけ幸せなことか
俺は、ちゃんとわかっている
「すみません……兄が迷惑をかけまして」
「まぁ、本来は俺がフォローするべきですから。しかしカイはどうやったら戻るんでしょうかね……」
「……さぁ」
カジカジと小動物のようにクッキーをかじる兄貴を見て、二人でため息をつく
そもそも何故こうなったかが判明してない
ニーと交流出来る機会が増えたのは嬉しい。それは嬉しいが
朝も昼も夜も四六時中兄貴と一緒。素も出せずにストレスもイライラもものすごい溜まる
だがしかし
「やっぱり俺が世話しましょうか?」
「いいえ身内の世話を貴方に任せるのは気が引けますから」
たとえ小さくても、これは兄貴だ
ニーが兄貴の身体を洗ったりあまつさえ一緒に寝たり常時ともに行動をするなんて
その方が俺には耐えられない
仕事中いつも一緒に居るのだって嫌だったっつーに
「……いつでも言ってください。俺に出来ることがあるならなんでもしますから」
「………ありがとうございます」
「セルディー遊ぼうぜー」
そして俺は今日も胸のトキメキと引き換えにストレスを溜める。
帰