「寒いから暖めてくれませんか?」

「……服を着れば良いじゃない」

「銀が私から少しでも離れていることが、凍えてしまいそうなほどに辛いんです」



冬になり
寒さが樹の芯に染みるほど辛くなってくると
六花の変態っぷりはました



「……冬季休暇中、そう言ってずっとくっついてたじゃない」

「ええ、ですからもう離れられないんです」

「そんなこと言って、春になってもくっつくくせに」

「……銀を愛していますから」




けれど
なんだかんだ言って常時こんなんだから
…………六花の膝の上に座る私は認めたくないが、なれてしまったんだろう

さすがに羞恥心は消しきれないが、それでも、その、


「可愛い、可愛いです銀」

「………節穴」

「銀の魅力をわかるのが私だけなら良いのに」

「六花しか知らないから大丈夫だよ」





…………すき、だし。





『好きだから、許せること』





「って、なんで脱がしてるのよ!!」

「服一枚に隔てられるのもいやなので」

「寒いんじゃ無いの!!」

「寒いから、暖めてくださいね」

にーっこりと笑う変態六花
結局の所
私が慣れても六花がパワーアップしてしまったら、何の意味も無いんだ




「ば、ばか!!離して」


そしてもがいて抵抗をしても何の意味も無いんだ……



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