「あ、アキルゥっ………」
イマ ナニが オコッタ?
アソコに アル シタイハ……
「お、おばさんが!!」
呆然と立ち尽くすしか出来ない俺の目の前で
近所のおばさんたちは囁き審問会の人は作業を進める
「た、隊長!!大変です」
「どうした」
「この女、聖水に反応しません!!こいつはただの人間です」
「……だかしかし確かに闇の気がこの家には残っている……こいつに他に家族は?」
「息子が一人、いるそうです」
あの家は、俺の家で
あの死体は、母さんで
息子は―――――俺だ
「そいつが黒幕だ。この女はきっとそいつを庇ったんだろう。さっさと探し出して「きゃあああああ!!審問会の人、あ、アキルゥはここにいるよ!!!」」
近くにいたおばさんが叫ぶと
全ての視線が俺たちに集まった
「殺せ!!!」
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