「はああああ!?な、何いってんだよ、嘘だろ?」


それは本当に突然だった
昨日までやさしかった母は、突然突拍子も無いことを言った


「本当よ、アキルゥ」



母の表情は、見たことも無いくらい真剣で
同じくらいとても悲しげだった

だから、馬鹿みたいな発言だったが不思議と信憑性を感じた

けれど信じられない。


まさか、まさか―――……






「あなたは明日の17歳の誕生日で死ぬの。だから、明日はお願いだから早く帰ってきて?」






うそだよな?












明日は彼女のミフレが俺の誕生日を祝ってくれる約束で

本来なら今ごろは楽しみで寝れない筈だった。

母さんは何を言ってるんだろう、意味がわからない
俺は病気もかからない健康体だし、大きな怪我も無い
母さんも占い師って訳でもないのに何故あんなことを言ったんだろう




考えても考えても答えは出ない

詳しく聞こうにも、母さんはあの発言のあと泣きながら自室へ飛び込みこもってしまった



サプライズでなにかやるのかな?そうだよな、うん、そうだ。そうに違いない



俺は納得の行かない疑問にかたをつけて、明日のためにとりあえず眠りについた







 



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