「……現実では嫁子供に三番目扱いをうけて、あっちでも二番目か……残念だな」

「だまれ論外」


全くついてない。家ではにゃんが利虎大好き、狗狼が亜虎大好きと叫んでるし
息抜きで飲み会に来たらこの言われようだ


やけ酒だってすすむ


「ごめんなさいね、私の中では好きにも入ってなくって」

「やめろ。なんかフラれた感じがする」





まぁ実際の所
俺は誰かの一番にはなれないんだと思う
一族の適当な女なら一番になれるだろうがなれても興味はないし


一番が欲しいと言えばにゃんだけだが、あいつの中には利虎が深く浸透しすぎていてむしろ利虎がいなくなったらあいつの性格が変わる


「帰る」


だから、


軽く手をふり、軽く高揚程度で家に帰る



少しだけ寂しいがこのままで別に良いんだと思う
にゃんが利虎を好きだからって、俺を愛して無いわけでは無いし
狗狼だってきちんと父として慕ってくれている




「ただいま」

「おかえりくーちゃん!!ほらくーろん」

『にゃうぅう、うにゃ!!』


きちんと俺を待ってくれて、出迎えてくれる妻と息子

今でも十分俺は幸せだ




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