わたしは、にゃんにゃん
せーごちょっと。好きなものはおさかなと、りったん
あ、りったんは
私の大好きな大好きなとらさん。前にくとーにつれてってもらって初めてあったんだけど、あまりに可愛くて一目見た瞬間から好きになっちゃったの
『にゃん、ほら来いよ』
『にゃぁ?』
ぱたぱたと、わんちゃんになって座ったくとーの尻尾が揺れるから
にくきゅうを目一杯広げて爪を立てて飛び付く
くとーの毛は固いしごわごわしてて、あまり気持ちがよくないけど
じゃれて噛みつく分には良い噛み応えだ
そのまま
たしたしっ!!と二本の尻尾の毛をふくらませて興奮したままくとーの尻尾を引っ掻く、噛みつく、掴まえてがじがじする
『にゃんは可愛いな』
それでもくとーは、ときどきぺろっと私を舐めるだけで怒りもしなかった
つまんない。つかれてきた
それでもしばらく尻尾を攻撃していたけど、私は結局つかれてねちゃった
寝てるにゃんの首根っこを軽くくわえて、布団につれていく
來兎はもう二枚も布団を引き裂かれてダメにされてるらしいがにゃんは柱を引っ掻くくらいで大した悪さもしないいい子だった
いい子だったが─────あまりなついてくれない。
あの虎が異常なのか?來兎にべったりひっついて甘えて、虎を甘やかす來兎もすげぇ幸せそうで羨ましい。
──────このまえ、來兎が利虎にキスをされて赤くなっていたのも見た。
育児って難しいな
小さくため息をついてから人型に戻ると俺はにゃんを撫でながら一緒に昼寝についた
帰