ぐにぐにぐに

「んー……」

寝てるろくのほっぺたを可愛いから人差し指でぐにぐにすると、がっしりと掴まれて


「かぎ……いいこ」

ちゅーっとされた。人差し指にぎりぎり感じられる程度の柔らかな唇の感触に笑みが止まらない

なんだもうこの可愛い生き物は


「ろくかわいー」


ベッドに顎を乗せて、目の前のちっちゃな寝顔を堪能する
普通にろくは美人だ。
いやもうこれは俺に使わされた天使に違いない
こんなに甘えん坊さんで可愛いくて俺のタイプどんぴしゃなんて、さ。運命だよなぁ



「んむ……かぎりぃ?」

「おはようろく」

目をこしこし擦りながらむくりと起き上がった小さな天使は四つん這いで俺の頭に近づき─────


「おはようのちゅー」

立ち上がって、俺の額にキスをした
ろくの身長は俺の顔ぐらいだ

かわいすぎて、もうだめだ

「ろく可愛すぎるだろー」

両手で柵をつくり、その中にろくを閉じ込めながらがっくりと項垂れる
とはいえ、拘束されてるわけでも無いろくはクスクス笑いながら俺の耳に直接囁いた


「かぎり、すーきっ」









もう無理だった。
俺は小さな天使に陥落した



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