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管理人:残酷な君 ひょいっひょいっと、剣を軽く素振りする 軽いが故に耐久に不安があったがとにかく使いやすい 手を動かすのと同じぐらい自由自在に操れるこの剣は中々よかった 「ん、これ良いなぁ…家の子達にあげるか自分で使うか迷うなぁ」 しばらく素振りをして、体も暖まり軽く汗をかいてくる 目に入らないよう、手拭いで汗をぬぐっていると回廊から無駄に自信満々なカイが歩いてくるのが見えた ……………あいつのあの顔は、関わるとろくなことが無い 慌てて剣を振りなおすが、やっかいごとはいつも向こうからやってくるものだ 「ニー!ついに俺はやったぞ!チョコレート二つ貰ったぞ!!」 「あ…そう」 あまりに嬉しそうに自慢したくてしたくて仕方無さそうなカイに渋々剣を納めて近付く 私は18個貰ったなんて可哀想で言えなかった 「ほら!!『大好きなカイザード様の為に手作りしました。』とか可愛いだろ!良いだろ!!」 「ヨカッタナー」 完全に白けた状態で言っても興奮状態のカイは全く気付かない それを良いことに剣に油を注して手入れを始めるとカイがうっきうきしながらラッピングを開けていた 「うわっ、うまそう!良いだろニー!」 「飾ったりしないでちゃんと食えよ」 「なんだよやる気ねぇなぁ。そんなんだからホモって噂されんだよ。俺は女の子が好きだからな!!」 「あー、はいはい」 自前の剣の傷の様子も確かめ、そろそろ鍛冶屋に磨ぎに出さないとなーとか呑気にしてたその時だった 「ぐはっ、がっ、ごぼっ」 「カイっ!?お、おいどうした!?」 「がっ、はっ、…」 カイが苦しそうに咳き込みながらその場にふせぎこみ、チョコレートを吐き出す まさか毒か!?と慌てて水を呑ませて吐き出させ、医師を呼びに行こうと立ち上がるとぐいっとカイに腕を掴まれて止められた 「なんだよ!!毒ならヤバいから早く医師の所へ行くぞ!?」 「ニー、ちがっ………………すんごく、辛いんだけどこれ………」 「は……?」 汗をダラダラ流しながら水をがぶ飲みするカイ
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