珈琲


佐久間「鬼道さん知ってます?コーヒーにミルクを入れて良いのは小学生までなんですよ」

鬼道「そんな訳ないだろう。個人の自由だ」

佐久間「ええええ違いますよォ。コーヒーとミルクは成分上、大人になってから一緒に摂取すると体に良くないんです。お酒が20歳からなのと似たような感じですよ。あんまりにも周知されてないから法的に罰則の措置を取ろうか今国で検討されてるぐらいですよ。ひょっとして…知りませんでした?」

鬼道「な、し…知らなかった。だってド○ールとかスター○ックスとかでミルクはセルフになっているし…そうなのか?本当か…?」

佐久間「ええ、本当です。下手したら死にます」

鬼道「死…!?……今まで、飲んでた…」

佐久間「大丈夫です鬼道さん今からでも間に合います!さぁ、レッツブラック!」

鬼道「う……、」

佐久間「やっぱり思った通り…ブラック飲めないんですね!?」

鬼道「……まだ砂糖があれば、なんとか…」

佐久間「ああ砂糖も駄目です、死にます」

鬼道「死ぬのか!!?」

佐久間「死にます。体中から薄緑色の液体がほとばしって最終的に爆発して死にます」

鬼道「そんな恐ろしい事に…っ!国は何をしている!!世界中の命が危機に晒されているんだぞ!特に、飲みたくない、出したくないという双方の思いがあっても社交辞令としてちょっとでも飲まなくてはいけない取引先に赴いている営業マンの命が危ない!!」

佐久間「大丈夫です!彼らにはミルクや砂糖を中和し対外に排出する特殊能力が備わっていますから!」

鬼道「それ人間なのか!?!?」

佐久間「とにかく飲んでください」

鬼道「…くっ」

鬼道「…………。」

ゴクッ

鬼道「…もう、無理だ」

佐久間「まだ一口ですけど仕方ないですね…俺がもらいますよ?」

鬼道「ああ、すまんな佐久間…」

佐久間(計画通り!!鬼道さんと間接キスを果たす事に成功だぜぇえええ!この珈琲は一生飲まないで枕元に置いておくぞ…あああああん鬼道さん可愛いコロッと騙されちゃって本当可愛いなぁん、鬼道さんちゅっちゅ!)



後日

鬼道「源田、考えたんだが、珈琲はもう薬物認定した方が良いと思うんだ」

源田「…は?」




end

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