「…何してんだ俺」
時は深夜11時、更に言えば12/31 23:00 を少々過ぎた刻。
にいるべき筈の彼は何故か、1国を挟んだ先のにいた。
「……どうしよ…………」
このまま帰るのは明らかに不自然すぎる。それに、この先に行けば大好きな大好きな恋人。
「あー、これはたまたまこっちに用があっただけで別にロヴィ兄に会いに来たわけではない、そうだ何もない。たまたま気がむいたから帰りに寄っただけで別に深い意味なんて…ない…、よな………?」
自分でも意味の分からない言い訳、しかしこうでもしないと彼にメロメロ、みたいで恥ずかしすぎた。
まあ実際そうなのだが。
「よし、そうだ何でもねーよ! たまたまだ、たまt
「人ん家の前で何ぶつぶつ言ってんだコノヤロー」
「っひゃあ! ろ、ロロヴィに………っ!?」
突然ドアが開き覗き出した顔に心底驚き、奇声を発する。だがそれ以上に、今の葛藤を聞かれていないかと不安になる。
「…で、何してたんd
「こ、これは別にたまたま気が向いて帰りに寄っただけでっ! ロヴィ兄に会いに来たわけではない!! 断じてないから!!!」
一息で言った後、ロヴィーノのによによとした笑みを見て、我にかえった。
「ほぉー、…じゃ、わざわざ会いに来てくれた俺の愛しいアマートと年越しでもしようかな」
なあ、ジルベルト、会いに来たんだろ? なんて耳元で囁かれてそのまま耳に唇を落とされたら、答えはja以外何があるというのだろうか。
だが、言って家に上がろうとすると、遮られた。
「…な、に………?」
「ja、をもっと分かりやすく言え」
「……は?」
つまり、会いに来たと言え、と。もう半ばやけっぱちだ。言ってやろうと口を開く。しかし、出てくるのはあーだのうーだの情けない声ばかり。
「出来ないのか? …出来るよな? お前なら」
「…あーいや……、その…、」
改めて聞かれると、結構恥じらいだのプライドだのが邪魔して言葉に出来ない。
「ジルベルト」
「………っお前と、一緒に……
…お前に、会いに…来、た…っ」
どうだ、言ってやったぜ! そんな視線(涙目)を投げ掛けたが、なおも納得していない面持ちでロヴィーノは言い放った。
「それで? 何で、会いに来た? 何故俺と過ごしたい?」
「……それは、お前が…す、………言えるかバカっ」
こればかりは仕方ない。元より俺はそのような表現があまり得意ではない。…その、……好き……とか?
「へー…言って、くれないんだ…」
「ロヴィ…俺がそれに弱いの知っててやってるだろ…」
明らかにがっかりとした表情にそんな台詞、冷静でいられる訳がない。
「…で?」
「………っ好きだからだよ! …満足か、ぅあ?」
もう知らねえとばかりに叫ぶと、言った瞬間家の中、というかロヴィの腕の中。
「ああ、もう、可愛いな! 可愛い可愛い俺のジルベルト!!」
「な、何言ってやが…む」
突然言い出した台詞に反論しようと開いた唇、塞がれたそれ。
「ん…、…ふぁ…、っ何しやがるっバカ!!」
「お前が可愛すぎるのがわりぃ…、」
Felice anno nuovo e ti amo, Gilbert
年跨ぎキス!
(だってこんなに愛しいamato)
(愛しいgeliebte、今だけは許してやる)
amato・geliebte…恋人
Felice anno nuovo〜…あけおめ愛してるジルベルト
ジルベルトは伊語読み、
ロヴィギルはあはあ(´∀`)←
最近星碧に貰ってばっかでなんも書いてないなー・・・・
壁|´`)ノか、書くよ!そのうち・・・・←
01/23−蒼空