BAD END
「なぁ、」
「どうしたの?ノア。」

「ウチのことどう思ってるん?」

メル友になって、たくさん話すようになって、頻繁に会うようになって、好きになった。

なんて単純なんだ。
自分でも笑ってしまう。

まだ14歳のガキだけど、これでも裏社会では<闇医者>と呼ばれ恐れられている。
自分で言うのも何だが腕もなかなかの方だ。
そんな自分が、

一人の少年に恋をした。

しかも、女装趣味の変わり者。いや、人の趣味をどうこう言える立場じゃないが。


好きになってはいけない。こんな自分が恋など・・・
有り得ない。


「ノアのことは好きだよ。でもそれは、あくまで友達として・・・・ね?」

好きな人がいるんだと君は笑った。


「そう・・・なん。」
好きな人というのは、どうせ狼のことなんやろ?
知っとったんよ。初めておうたときから。

知っとったんよ。自分にHAPPY ENDが来ないことくらい。

全部全部、知っとったんや。


「でも、先生は全然僕のこと見てくれないんだ。いつも子供扱いで・・・そうだ!今度、大人になれる薬でも作ってよ、ノア。」

「それええな。高く売れるかもしれんし、考えとくわ。」

アハハと笑い合う。
冗談言い合って、あんたと向かい合って喋ってられるこの時間が、永遠に続けばええのに・・・。

ウチもあんたも馬鹿やなぁ。諦めたらこんな苦しまなくてすむのにな。




「そうだなぁ。先生がいなかったら、僕はノアのこと好きになってたかもね。恋愛対象として。」

ふふっといたずらっぽく笑うあんたにウチも笑い返す。
でも、それってどういうことなん?狼がいなければ、あんたはウチのこと好きになってくれるん?

狼がいなくなれば・・・

狼を殺せば・・・?

ウチがそんなことしないと思ってそんなこと言ったん?
ウチかて、マフィアなんやで?

あんな狼一匹殺すなんて、ウチにとってはたやすいことなんや。

元々、ヴァレンティーノの目的は、狼を殺すことやし、何の問題もないやんか。


でも、あの狼が死んだら・・・あんたは泣くんやろ?

あの時も、ウチは狼を助けてしもうて、殺せなかった・・・
あんたを好きな限り、ウチにあの狼は殺せないんや。


それを知ってて言うんやから、ほんまにたちが悪い。

でも、そんなあんたを好きになったんやから、このゲームは最初からウチの負けや。


それなら、


とことんBAD ENDに向かって突き進もうやないか。











私は敗者




END




ずっと放置ですみません。ネタはあるんですけど、風邪ひいて・・・


ノア可愛いですよねwww

優太君も大好きです。
ノアは優太君の相談に乗ってあげてたらいい。

それで、たまに洋に嫉妬vVみたいなwwwwww(黙れ)


もうこの二人大好きだ!!!
一番好きなの圭優だけどね!!!(爆)


世界の中心でスライディング土下座。




蒼空


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