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「妙な感じだな」

襲い来る男達を殴り飛ばしてはエースはふと気にかかった。
倒れた男達はそれぞれに小さな瓶を持っていた。これが解毒剤なのかは解らないが取り合えずエースはかき集めて行った。

「普通ならこんな雑魚に持たせないだろうが、相手は普通じゃねェしな」

エースは小瓶を拾っては手近に落ちていた麻袋に入れていった。

窓のない倉庫は蛍光灯があっても薄暗かった。

「嫌な思いでしかねェ。だが、静か過ぎる」

エースは粗方男達を倒すと携帯電話を手に取った。

「あァ、ルフィか?」







「とりゃっ!!!俺だって伊達にキャプテンの近くにいる訳じゃねェよ!!!」

シャチは襲い来る男達を蹴り倒し、奥へと進んで行った。

「やっぱりこの部屋怪しいな」

一度通り過ぎだドアをシャチは迷いなく開けた。

「あら、シャチ。当たりね」

クスッと笑いながら声を出したのは美女。その足元には……

「○○!!!」

シャチの剣幕にあっさりと笑いながら美女は○○から離れた。

「おい!○○!!!大丈夫か?!」

シャチが揺さぶると○○は薄く目を開けた。何か口を動かすが声にはならない。

「キャプテンも来てる!すぐに助けてやるからな!!」

シャチは○○を横抱きにすると立ち上がって入ってきたドアへ向かう。

「あら?シャチもう行くの?」

美女はくすりと笑いながら声をかける。

「ごめん!モネさん!俺、あんたと遊んでる暇…………」

シャチが振り返るとモネと呼ばれた美女は笑顔で小さな瓶を顔の横で振って見せた。

「解毒剤。欲しいんでしょ?」

「……それが本物って確証はないんだろ?」

シャチは眉間にシワを寄せながらモネを見た。

「そうね。でも、偽物って確証もないわよ。どうする?」

モネは妖艶な笑みを浮かべた。

「…………ちょっと待っててな」

シャチは少しの間の後○○を丁寧に床に横たえた。

「ふふ、そうこなくっちゃ」

モネは嬉しそうにシャチの動きを見て、口が弧を描いた。









ローは冷静に努めようにしながら襲い来る男達を倒していた。

「くっ、どこだ」

ローは扉を乱暴に開けながら各部屋を見回った。
この時ローは冷静を欠いていた。

「ぐっ!!」

突然出てきた拳にローは殴り飛ばされた。

「ずいぶんと焦っている様だな」

「……ヴェルゴ……」

ローはすぐさま立ち上がるとヴェルゴを睨み付けた。

「ふむ。まだ教育が足りないようだな」

ヴェルゴは竹の棒を無造作に構えた。

「お前に構っている暇はない」

ローはヴェルゴを隙なく見ながら退路を確認する。

「お前の探し物はこれではないのか?」

ヴェルゴは懐から小さな瓶を取り出した。

「…………」

ローは黙ってそれを見る。

「女はモネの所だ」

ヴェルゴの言葉にローは眉をひそめた。ヴェルゴの竹の先がゆっくりとローへと向けられる。

「何故それを俺に?」

「さァな」

ヴェルゴは表情を変えずに声を出す。

「ドフラミンゴはどこだ?!」

ローはそんなヴェルゴの様子に警戒しながら声を張り上げた。

「どこでも良い」

ヴェルゴは全く表情を変えずに声を出す。

「……なら、口を割らせるまでだな」

「ふん、やってみるが良い」

ヴェルゴはローを見下すように睨み、ローは歯を噛み締めながらヴェルゴを睨み上げた。

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