エピローグ
○○は大切に契約書を持って、マルコの運転する車に乗っていた。
「ありがとうございました」
○○はぺこりとマルコに頭を下げる。
「いや、こちらこそ宜しく頼むよい」
マルコはニヤリと笑う。
「はい!」
○○は嬉しそうに頷いた。
マルコと○○はマンションに帰ってきた。
「○○」
マルコは○○を腕に閉じ込める。
「マルコさん……」
○○はほんのり頬を染めて名前を口にする。
マルコは○○に口付ける。
「ん……。マルコさん」
○○はマルコから離れようともがく。
「なんだよい。もう遠慮も離れる事もないだろい?」
マルコは少し不服そうに○○を見る。
「ううん!マルコさん。私に言う事は?」
期待を込めた目で○○はマルコを見る。
「……あー」
マルコは少し考えてから○○を離した。
「俺はお前の事が好きだ、○○。俺と付き合ってくれるかい?」
マルコは真剣な顔で言う。
「はい!こちらこそ、宜しくお願いします」
○○は抱き付く。
「○○は言ってくれないのかい?」
マルコは○○を抱き止めてニヤリと笑う。
「マルコさん」
「ん?」
「大好きです!」
○○はぎゅっと抱き締めた。
「あァ」
マルコは○○に口付けた。
「一生離してやるもんか」
マルコは○○を抱き抱えると、ベッドルームへと歩き出した。
「じゃあ、不死鳥さんとは正式にお付き合いを?」
ロビンがにっこりと嬉しそうに笑った。
「うん」
○○は照れたように頷いた。
「それは良かったのじゃ!わらわもルフィと結婚したい」
ハンコックがもじもじと体をくねらせる。
「ハンコック!頑張って!年下だって、好きになったら仕方が無いよね!」
○○はにっこりとハンコックに笑いかける。
「っ!!○○!!!わらわ、頑張るのじゃ!!!」
ハンコックは誰もが見惚れる可愛らしい笑顔を振り撒く。
「でも、良かったの?白髭と言ったら世界でも4本の指に入るほどの大会社。しかも、社員は下っぱでも大切にするって話よ?」
ロビンはじっと○○を見る。
「うん。それに、マルコさんがいたら、思いきり仕事出来なさそうだもん!」
○○は少し困った様に笑った。
「ふふ、愛されてるのね」
ロビンはにっこりと微笑んだ。
「…………うん」
○○の顔は真っ赤だ。
「ふふ、結婚式には呼んでね?」
ロビンはクスクスと笑う。
「け!結婚なんて……」
○○の真っ赤な顔を見て満足そうにロビンはランチを進めた。
「マルコー!飯は?」
サッチがマルコに声をかける。
「あるからいいよい」
マルコは弁当を取り出した。
「っ!!それは!!愛妻弁当と言うものか?!」
サッチは大袈裟に驚いた。
「うるせェよい」
マルコはそう言いながらお弁当の包みをとく。
中からは彩り豊かな美味しそうなお弁当が出てきた。
「旨そう……」
でろりとヨダレを垂らしながらサッチはお弁当に釘付けになる。
「やらないよい」
マルコはお弁当を隠すように両腕を使う。
「騒々しいねェ」
イゾウが入ってきて呆れながら言う。
「イゾウ!見ろよこの弁当!!」
サッチがマルコの手元を指差す。
「こいつは、見せ付けてくれるねェ」
イゾウがニヤリと笑う。
「やらねェよい」
マルコはイゾウにも言う。
「ふふ、お前への愛の籠った弁当なんざ、いらねェよ。胸焼けでも起こしそうだ」
イゾウはやれやれと呆れる。
「…………俺も彼女欲しいなぁ」
サッチははぁとため息をついた。
過去に何があろうとも
君が隣にいてくれるなら
それすらも越えられる
それが真実
***
○○様!最後までお付き合いありがとうございました!
これにて「真実の時間」並びに「時間シリーズ」終了でございます!!
(その後の時間はまだ少しありますが)
現パロと言う事で、登場人物達を海賊っぽくしないように心がけました(笑)
また、リクエストを頂いておりまして、その後の時間もまだもう少し書きますので、お付き合い頂けたらと思います。
本当にありがとうございました!
2012/11/14
朝田華
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[mokuji]
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