04
「シャンクス何してるの?仕事?」
部屋にたどり着き、風呂に入るとかなは短い髪をタオルで拭きながら寝室へ入る。
シャンクスはノートパソコンを見ていた。
「いや、ほら」
シャンクスが画面を見せてくる。覗くと先程の写真が写っていた。
「あれ?消したんじゃなかったの?」
かなは不思議そうにシャンクスの隣に座る。
「いや、どう言う理由があろうとお前を消す事なんか出来ねェよ」
シャンクスは真面目な顔をしながらかなを自分の膝の上に乗せた。
「……写真でも?」
かなは不思議そうな顔をする。
「当たり前だ」
シャンクスは少し不機嫌そうに言う。
「そ、そっか」
かなは嬉しそうに顔を赤くした。
「かな」
「ん?」
シャンクスの呼び声にかなが振り返る。
「愛してる」
「っ!わ、私も愛してるよ」
かなはシャンクスの首に抱き付く。
「もう、他の男に写真撮らせるなよ?」
シャンクスはニヤリと笑う。
「…………あ」
「何だよ?」
「送別会の写真撮って貰ったよ!」
かなは思い出した様にカメラを取り出してシャンクスに見せる。
「…………」
「良く撮れてるでしょ?」
かなが嬉しそうに笑う。が、シャンクスは不機嫌だった。
「っ!!」
突然布団に押し倒される。
「他の男にも撮られたのか?」
シャンクスは睨むようにかなを見下ろした。
「え?あ、うん。皆写真撮ってたよ」
かなはぞくりと感じながらもシャンクスを見上げた。
「消させろ」
「え?」
「いや、俺が言いに行く。お前はこれ以上他の男に会うな」
「…………」
シャンクスの言葉にかなは唖然とする。
「解ったのか?」
シャンクスは不機嫌そうに聞いた。
小さな部屋「うふ、あはははは!」
「こら、かな。笑い事じゃ」
「そう言えばまたあそこに飲みに行く約束したよ」
「ダメだ」
「ふふ、シャンクス」
「なんだ?」
「一緒にいこう?」
「は」
「私の旦那様こんなに素敵って自慢したいの!」
「……」
「良い?」
「……まァ、そう言う事なら」
「ありがとう!シャンクス」
「どういたしまして」
2人の甘い夜はこれからのようです。
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