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「おいひー!」

あんじゅは口の中いっぱいにご飯を詰め込み幸せそうに笑った。


そんな中丁度食材の資料を読んでいたマルコが食堂へやって来た。

「…………良く食う奴だよい」

マルコは呆れながらあんじゅの食いっプリを見る。

「あ!マルコ隊長!今日のピラフも絶品です!!」

あんじゅは良い笑顔でスプーンを持ち上げた。

その笑顔にマルコは苛立たしさを覚えた。

(俺があれこれ計画立ててもこいつに全部喰われる……)

マルコはある決意をした。

「皆聞け!!今後お代わりは一度までだよい!!!」

マルコの言葉にシーンと静まり返る食堂。

「「「え?えぇぇ!!!!」」」

海賊達の悲鳴がこだました。











「うう、酷いよマルコ隊長……。ご飯お代わり一回じゃ足りないよ……」

あんじゅは普通の人間で、中肉中背。だが、食事の量が尋常ではなかったのだ。

「あぁ、ひもじい……。っ!!この匂いは!」

島についたあんじゅは1人モビーディック号から離れ走り出した。



「ご飯!!すみません!カツカレー大盛りで!!!」

「はいよ!姉ちゃん!」

あんじゅは飯屋に入るとカウンターに座り、元気に注文した。

「お!姉ちゃん元気だな!」

隣に座っていた男が声をかけてきた。男の前には酒の空き瓶がたくさん。

「もう!お腹減っちゃって!」

「ほい!カツカレー!」

「うわー!!!いただきます!!!」

あんじゅは隣に座る男の存在を忘れてカレーに食らいついた。

「おいひー!」

あんじゅは満面の笑みを浮かべる。

「そうかい!良かったねぇ」

店主はあんじゅの笑顔に笑った。

「…………もう、終わっちゃった……」

ものの5分で大盛りカツカレーはあんじゅの胃袋へ消えた。

「だっはっはっ!良く食うな!何か食うか?」

余りにも寂しそうなあんじゅに隣の男が笑いながらメニューを差し出してくる。

「え?!良いの?!」

あんじゅは目を輝かせた。

「だっはっはっ!奢るよ!食べな!」

男は高らかに笑った。

「じゃあ!!!」





「ふわぁぁ!!!!」

目の前に並んだ料理の数々にあんじゅは目を輝かせ、よだれを垂らした。

「いただきます!!!」

あんじゅが目を輝かせて挨拶する姿を男は楽しそうに見ていた。

「おやじ!もう一杯!」

男も負けじとジョッキを差し出した。

「あいよ!」

店主は儲かる客だと嬉しそうに笑った。

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