その後の時間2
珍しく○○の家族がいないので、遊びに来たエース。
「ねぇ、エース」
「うん?」
「これとこれ。どっちが似合うかな?」
○○は漫画を読むエースに声をかける。
出して来たのはミニスカートとホットパンツ。
「あ?あー。こっち」
エースはミニスカートを指差す。
「うーん。こっちか」
○○はミニスカートを見易い位置にかける。
「じゃあさ、これとこれは?」
今度はブラウスとピッタリとしたロンティ。
「あー?こっちか?」
エースはピッタリとしたロンティを指差す。
「そっか」
○○はその2つを持って部屋から出る。
「どうかな?」
先程エースが選んだ服を着て現れた○○。
「…………良いけどさ、このスパッツ」
「レギンスの事?」
「あァ。これ、どうにかならねェか?」
エースはミニスカートの下に履いているレギンスを指差す。
「…………似合わない?」
○○は不服そうに聞く。
「って訳じゃねェけど……」
エースは口を尖らせる。
「うーん」
○○はタンスを開けてゴソゴソと中を漁る。
そして、何かを手に一度部屋を出た。
「じゃあ、これは?」
先程の服に、黒のニーハイソ姿で現れた○○。
「すげェ可愛い!」
エースは上機嫌で頷いた。
「本当?」
「あァ!!」
エースは頷いた。
「しかし、珍しい服持ってるな」
エースは普段見ないミニスカートをジロジロ見る。
「近所のお姉さんがね、くれたの。もう、着ないからって」
○○はミニスカートをつまみ上げる。
太ももが際どい位置までめくれ、エースはごくりと喉を鳴らす。
「良い姉ちゃんがいるんだな」
エースは○○の腰に手をやると、引き寄せる。
「っと、エース?」
○○は不思議そうにエースを見る。
「これならさ、着たまま出来そうだよな?」
ニヤリとエースは獰猛に笑った。
「へ?ちょ、ちょっと!」
○○は無遠慮にスカートの中に手を入れるエースを叩く。
「なんだよー。誘ったのは○○だろ?」
エースは拗ねた様に口を尖らせる。
「ち、違うよ!」
○○は顔を赤くして首を激しく左右に振った。
「しかし、何でまた突然着替えたんだ?」
「明日、学科飲み会があるんだ!それで、何着て行けば良いのか迷って」
「却下!」
「へ?」
「こんな格好で行くな!」
「え?まぁ、確かにエース以外の前でお洒落しても仕方がないもんね」
「そうだ!ズボンで良い!」
「なら、最初の」
「却下だ!」
「…………ダメなんだ」
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