19
「○○!」
戻るとエースがいち早く近付いて来た。
「ただいまー」
○○はにこりと楽しそうに笑う。
「あいつらに変な事されなかったか?」
「え?される訳ないでしょ。でも、帰っちゃった。こちら、ボニーちゃん」
○○は笑顔のままボニーを紹介する。
「あんたら、変な女と付き合ってるんだね」
ボニーは蔑む様な笑いをローに向ける。
「あァ?」
ローは不機嫌にボニーを見る。
「やっぱり何かされたのか?!」
エースは眉間にシワを寄せ○○を見る。
「え?……ううん」
○○はにこりと笑う。
「ふふ、○○可愛いな」
「ふへ?」
長身のボニーが○○の顎をくいっと上げ、ちゅっと口付ける。
「っ!!」
ギョッと男性陣がその光景を見る。
「ずりー!俺もー!!」
ルフィが○○に近付くのをエースとサボが止める。
「止めとけ!ルフィ!!」
サボが必死にルフィを止める。
「っテメェ!!!」
エースはルフィをサボに任せると○○を奪い取る。
「なんだよ。友情の証だろ?」
ボニーはニヤリと笑った。
「ふざけんな!」
エースは怒鳴る。
「あははは!おかしー!」
シャチが大笑いする。
「やはり、騒がしいな」
ペンギンもニヤリと笑った。
「ったく」
ローは頭を押さえる。
「○○……俺も……」
ルフィが指をくわえる。
「あはは!」
サボも笑っていた。
○○は顔赤くしたまま苦笑いを浮かべていた。
「腹減った!」
ルフィがぽつりと呟いた。
すでに時刻は夕方。
「あァ、じゃあ、飯食いに行くか」
ローが反応した。
「ピザ食いたい」
ボニーが口を開く。
「俺肉!!」
ルフィが叫ぶ。
「じゃあ、ファミレスか……」
サボが考えながら声を出す。
「そう言えばさ!これ」
シャチが手にしたチラシ見る。
「大食い競争」
ペンギンが声を出す。
「パス」
ローが言う。
「俺は食う!!!」
ルフィが叫ぶ。
「良いな!大食い!」
ボニーがニヤリと笑う。
「俺も食いたいな!」
サボも笑って賛成する。
「俺も」
エースが手を上げる。
「ペンギンは?」
「俺はパス」
ペンギンは首を左右に振る。
「○○は?」
エースが聞く。
「私、最近食べてないからあんまり胃が」
○○は苦笑する。
「まァ、同じ店で食事も出来るし良いだろ」
シャチが言うと皆でその店に目指す事になった。
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