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「○○!」

戻るとエースがいち早く近付いて来た。

「ただいまー」

○○はにこりと楽しそうに笑う。

「あいつらに変な事されなかったか?」

「え?される訳ないでしょ。でも、帰っちゃった。こちら、ボニーちゃん」

○○は笑顔のままボニーを紹介する。

「あんたら、変な女と付き合ってるんだね」

ボニーは蔑む様な笑いをローに向ける。

「あァ?」

ローは不機嫌にボニーを見る。

「やっぱり何かされたのか?!」

エースは眉間にシワを寄せ○○を見る。

「え?……ううん」

○○はにこりと笑う。

「ふふ、○○可愛いな」

「ふへ?」

長身のボニーが○○の顎をくいっと上げ、ちゅっと口付ける。

「っ!!」

ギョッと男性陣がその光景を見る。

「ずりー!俺もー!!」

ルフィが○○に近付くのをエースとサボが止める。

「止めとけ!ルフィ!!」

サボが必死にルフィを止める。

「っテメェ!!!」

エースはルフィをサボに任せると○○を奪い取る。

「なんだよ。友情の証だろ?」

ボニーはニヤリと笑った。

「ふざけんな!」

エースは怒鳴る。

「あははは!おかしー!」

シャチが大笑いする。

「やはり、騒がしいな」

ペンギンもニヤリと笑った。

「ったく」

ローは頭を押さえる。

「○○……俺も……」

ルフィが指をくわえる。

「あはは!」

サボも笑っていた。

○○は顔赤くしたまま苦笑いを浮かべていた。




「腹減った!」

ルフィがぽつりと呟いた。
すでに時刻は夕方。

「あァ、じゃあ、飯食いに行くか」

ローが反応した。

「ピザ食いたい」

ボニーが口を開く。

「俺肉!!」

ルフィが叫ぶ。

「じゃあ、ファミレスか……」

サボが考えながら声を出す。

「そう言えばさ!これ」

シャチが手にしたチラシ見る。

「大食い競争」

ペンギンが声を出す。

「パス」

ローが言う。

「俺は食う!!!」

ルフィが叫ぶ。

「良いな!大食い!」

ボニーがニヤリと笑う。

「俺も食いたいな!」

サボも笑って賛成する。

「俺も」

エースが手を上げる。

「ペンギンは?」

「俺はパス」

ペンギンは首を左右に振る。

「○○は?」

エースが聞く。

「私、最近食べてないからあんまり胃が」

○○は苦笑する。

「まァ、同じ店で食事も出来るし良いだろ」

シャチが言うと皆でその店に目指す事になった。

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