02
「どこのお店?」
町に着くと憂はシャンクスを振り返った。
「えーっと、コッパーさんに聞いたのはー」
シャンクスがポケットからメモを取り出した。
「あぁ!!!」
突然前方から叫ばれ何事かと顔を上げる。
「お前はロジャーんとこの赤髪と狂暴女!」
茶髪に顔に大きな傷のあるシャンクス達と同じ年頃の少年が叫んだ。
「誰が狂暴だ!!憂に謝れ!!!」
憂が口を開くより先にシャンクスが怒鳴った。
「あんたは確か白ひげの……………………?」
憂は思い出そうと記憶を巡る。
「サッチ様だ!!覚えておけ!この狂暴女!!」
サッチと名乗った少年が叫んだ。
「テメェ!!一度ならず二度までも!!」
シャンクスがサッチを睨み付けて腰を落とす。
「お!やる気だね!」
サッチはニヤリと笑うと舌舐めずりをした。
「止めて!私のために争わないで!!!」
憂が切なそうな顔で2人の間に割って入る。
「……あんた、それが言いたかっただけだろ……」
サッチが呆れて憂を見る。
「あら?バレた?」
憂は笑いながら舌をペロリと出した。
「そんな可愛い顔他の男に見せるな!」
シャンクスが憂の腕を掴む。
「何言ってるの?」
憂は呆れた様にシャンクスを見た。
「とにかく、今私は何を置いてもアイスが食べたいの!良い?アイスが最重要事項よ!」
憂がシャンクスに指を立てて言う。
「わかった。なら!」
シャンクスはニヤリと笑うと憂の手を握って駆け出した。
「ムキー!!逃げんな!!!」
サッチはおちょくられたと怒りをあらわにして2人を追いかけ始めた。
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