その後の時間2
※上品ではない表現を含みます。苦手な方はお気を付け下さい。
休日に引っ越しの準備をする2人。
「じゃあ、俺はキッチンやるから、○○ちゃんは本棚やってくれるか?」
サッチは腕捲りをしながら本棚のある部屋を指差した。
「うん。あ、いらない本とかはない?全部段ボールに入れて良い?」
「あァ。大きさ別に入れておいてくれ」
「はーい」
○○は言われた通りに段ボールを持って本棚のある部屋へと行く。
「まずはドラゴンボールか」
○○はテキパキと本を段ボールへと詰め始めた。
「よーし、だいぶ使ってねェ食器は片付いたな」
サッチはこきこきと肩を鳴らした。
「もう、こんな時間か昼飯何にするかなァ。冷凍ご飯があるか。炒飯で良いか」
サッチは簡単に炒飯とスープの用意を始める。
「ん!旨い!○○ちゃーん!ご飯だよー!」
サッチは出来上がった炒飯を皿に盛りながら大きな声で○○を呼ぶ。
カンカンッと木杓文字を小気味良く振るって、小さな粒も皿に乗せた。
「?おーい!」
呼びながらスープをよそり、飲み物も用意した。
それでも○○は来る気配がなかった。
「おーい、飯冷めるぞー」
サッチは不思議に思いながら本棚のある部屋へと足を踏み入れる。
本棚の本はほとんど片付けられていた。
○○は物が詰まった段ボールの横で熱心に何かを見ていた。
「…………」
なるほど、とサッチはにたりと笑って○○の背中に静かに近付いた。
「あー、これこんな所に有ったのかァ」
「ひぃっ!!!!」
サッチがいきなり話しかけて来たと思った○○は悲鳴を上げた。
「あー、こう言うのが○○ちゃんはお好み?」
にたりと嫌な笑顔で○○が見ていた本を手に取った。
「い、いや、そ、そう言う訳じゃ……」
○○は顔を真っ赤にしてしどろもどろに声を出す。
○○が見ていた本とは、サッチ秘蔵のエロ本だった。
「じゃあ、どう言う訳?」
ニタニタとサッチは○○にページを開いて見せる。
「い、いや、だから、その。み、見た事が無かったので、どんなかなぁーって……」
○○は諦めたように口を開いた。
「ヘェー」
サッチはパラパラとページを捲る。
「で?どれが好き?」
サッチはなおも○○に畳み掛ける。
「う、ううん」
○○は首を左右に激しく振った。
「じゃあ、今夜は紐で行くか」
サッチはにこりと笑顔で言った。
「いや、その、ノーマルでお願いします」
「今から?」
「は?」
「感じちゃったんじゃない?」
サッチは意地悪く○○を指差した。
「っ!そ、そんな事」
「じゃあ、確かめる?」
サッチがゆっくり○○に近付いた。
「っ!」
○○は慌ててサッチから距離を取ると目を固く瞑った。
ちゅっとリップ音を立ててサッチは○○のおでこに口付けた。
「?」
「いやー!ホントに虐めがいがあるね!○○ちゃんは!」
と楽しそうに笑うとサッチは立ち上がる。
「炒飯冷めるから行くぞー!」
サッチの行動にホッとして○○はサッチの後に着く。
「あ、」
「なに?」
急に立ち止まったサッチはやはり悪い笑顔で振り返った。
「続きは夜ね」
「いやー、たまには良いね!」
「…………」
「いや?」
「…………」
「嫌がる○○ちゃんも可愛いよ」
「…………変態」
「お褒めに預かり光栄だね」
「……そろそろ外して」
「あ!今度はオモチャでも買ってみる?」
「は?」
「どんなのが良いかなー」
「いや!無理!絶対嫌!」
「えー、どうしても?」
「…………わ、私。サッチさんが良いもん」
「っ!それ反則!可愛過ぎ!」
「っ!む、無理ですよ!今日はもう!」
「抵抗少ないのも良いね!」
「っ!いやー!!!」
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