エピローグ
「つー訳で俺ら結婚するから!」
サッチは白ひげを見上げて言った。
「グララララ!そうか!良かったな!」
「おう!」
白ひげは豪快に笑った。
「○○」
「は、はい!」
○○は緊張気味に返事をした。
「出来の悪ィ息子だが、宜しく頼む」
白ひげの顔はとても穏やかだった。
「……はい」
○○は自然と笑顔で頷いた。
「さて、風邪も治った事だし指輪買いに行くか!」
サッチは白ひげへの結婚報告を終えるとにかりと笑った。
「給料3ヶ月分って奴?」
○○はクスクスと笑った。
「古い」
「うるさい!」
サッチはぐふふと笑い、○○が反発する。
「あー、俺の給料3ヶ月分かァ」
「何?やっぱり勿体ない?」
○○は意地悪そうにサッチを見上げる。
「いや、○○ちゃんがちゃんと付けてくれるなら良いけど」
「ちなみにこれくらい」と携帯の計算機で数字を叩く。
「…………え?丸が多い……」
○○は喜ぶより引いた。
「な?引くだろ?無くさない?大丈夫?」
サッチは意地悪く笑う。
「わ、私の給料3ヶ月分が良いな」
「お安い御用で」
サッチはにやりと笑った。
「顔にやけてるよー」
指輪を選び終わった2人は車に乗っていた。
「だって!凄く綺麗だったから!」
○○は思い出しては笑っていた。
「出来上がるの楽しみだな」
オーダーメードの指輪の裏に名前を彫るために時間がかかるそうだ。
「そう言えば見せたい所って?」
「ん?もうすぐ」
サッチは会社近くの新築マンションへ○○を連れてきた。
地下駐車場へ入っていく。
「ここ?」
「そう、ここ」
サッチは嬉しそうに○○を連れてとある部屋に入った。
「どう?」
真新しいマンションは広すぎて○○には良く分からなかった。
「どうって……」
「ここにさ!でっかいベッド買ってさ!こっちには本棚あるし、ウォーキングクローゼットあるんだ。ほら、こっちには子供部屋にして、キッチンも広いし、風呂も広いから家族でも入れる」
「ちょ、待って待って!」
突然の出来事に○○はおろおろとサッチを止めた。
「家具も全部買い換えてさ!食器も!電化製品も!」
サッチは腕を広げた。
「ここで、俺と一緒になって下さい」
サッチは頭を下げた。
「…………わ」
「ん?」
「私と別れたらまた引っ越すの?」
○○は驚いたまま思った事を聞いた。
「引っ越す時は子供が3人になったらだな。手狭になるだろ?」
サッチはにやりと笑った。
「…………」
「お答はいただけませんかー?」
サッチは押し黙る○○に近付いた。
「サッチさん」
「ん?」
「私こそ、ずっと一緒にいて下さい」
○○は泣きながら笑った。
「おう!覚悟してろ!」
サッチはにかりと嬉しそうに笑った。
愛しい時間をこれからも君と
愛しい人達を増やして
(完)
***
終わりました!いかがだったでしょうか?
まさかのお相手サッチ(笑)
原作には3コマくらいしか出ていないサッチ!
それでも根強い人気のサッチ兄さんでした!!
もっと!マルコカップルとかエースカップルとかと絡ませたい!と、思っておりましたが、なかやかどうして、(笑)
真実の時間から少し経ってますので、白ひげも社長から会長へ。マルコが社長へと変貌を遂げました。
元々自分の好き勝手に書いてるサイトではありますが、こうして皆様に受け入れて頂けて嬉しく思います!
この後の「その後の時間」は時々下ネタと言うか少々お下品な表現も出てきます(笑)苦手な方はお気を付け下さい。
それでは!○○様、最後までお読み頂きまして本当にありがとうございました!!
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[mokuji]
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