24

※暗いです。血が出ます。苦手な人は回れ右。

























(迂闊だった)

シャンクスはそう焦っていた。
ルフィが慌てて駆け込んで来て、状況を知らせて来た。

「っ!あいつっ!!」

「お頭落ち着け」

焦って立ち上がったシャンクスを押さえたのはベックマン。

「こうしてる間にもあいつが!」

「分かってる!!!だから、今テメェがやらなきゃいけない事を考えろ!!!」

珍しいベックマンの怒号を聞いて、シャンクスは少し冷静になる。

「そうだな。……準備は?」

シャンクスは深呼吸をしてからベックマンを振り返る。

「大丈夫だ。後はあんたの声ひとつだ」

ベックマンは力強く頷いた。

「よし、ならやってくれ」

「了解だ、社長」

シャンクスの声にベックマンは静かに頷いた。

「じゃあ、ここは任せる」

「任せろ」

シャンクスはベックマンにルフィを預けると、駆け出した。




「っ!シャンクスさん!」

「サボ!!2人は?」

「それが……」

サボは眉間にシワを寄せながら、地面を指差す。
そこには血痕がいくつか残されているだけだった。

「俺が来た時にはもう誰もいなくて……」

サボは唇を噛み締めた。

「お前のせいじゃない」

シャンクスはサボの肩をぽんと叩いた。

「……すみません。俺が行こうなんて言ったから……」

「はは、待ってろって方が無理だったな」

シャンクスは小さく笑った。

「でも!!」

「大丈夫だ。2人共死にはしないよ。早く見付けてやろう」

「っ!はい!!!」

シャンクスに背中を叩かれ、サボは勢い良く頷いた。







「っ!!!」

「ほら、全部飲み込め」

口の中に入ってくるベタベタとした嫌な液体と臭いに○○は思わず噎せかえる。

「ゲホッゲホッゲホッ!」

口から白い物を吐き出す。

「フッフッ……。ペナルティだ」

「っ!!!」

ドフラミンゴの言葉と共に、ドアの外から鈍い音が聞こえる。
エースは呻き声ひとつ立てないで耐える。

「えーすくん!!!」

○○は口に残る気持ち悪さを押し込め、泣きそうな声で叫んだ。

「フッフッフッ……!!さて、本番だな」

ドフラミンゴは○○を硬いソファーに押し倒す。

「っ!!嫌ぁぁ!!!」

「っ!○○!!!」

○○の悲鳴にエースが反応して叫ぶ。

「フッフッフッ……!!お前、白髭ん所の“火拳”だろ?無様だな。惚れた女一人助けられないでな」

ニヤニヤと笑いながらエースに声をかける。

「うるせェ!!!」

「っ!!!」

ビリリと言う音と共に○○の服が破ける。

○○は昔の地獄のような結婚生活をまざまざと思い出し、恐怖に震える。

「楽しませてくれよ?○○チャン」

ドフラミンゴは至極楽しそうに○○を見た。





○○は声をあげるとエースに心配がかかると、口を固く閉じた。
目を閉じて思い出すのはシャンクスとの楽しい生活、エース、サボ、ルフィと遊ぶ時間。

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