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※暗いです。血が出ます。苦手な人は回れ右。
(迂闊だった)
シャンクスはそう焦っていた。
ルフィが慌てて駆け込んで来て、状況を知らせて来た。
「っ!あいつっ!!」
「お頭落ち着け」
焦って立ち上がったシャンクスを押さえたのはベックマン。
「こうしてる間にもあいつが!」
「分かってる!!!だから、今テメェがやらなきゃいけない事を考えろ!!!」
珍しいベックマンの怒号を聞いて、シャンクスは少し冷静になる。
「そうだな。……準備は?」
シャンクスは深呼吸をしてからベックマンを振り返る。
「大丈夫だ。後はあんたの声ひとつだ」
ベックマンは力強く頷いた。
「よし、ならやってくれ」
「了解だ、社長」
シャンクスの声にベックマンは静かに頷いた。
「じゃあ、ここは任せる」
「任せろ」
シャンクスはベックマンにルフィを預けると、駆け出した。
「っ!シャンクスさん!」
「サボ!!2人は?」
「それが……」
サボは眉間にシワを寄せながら、地面を指差す。
そこには血痕がいくつか残されているだけだった。
「俺が来た時にはもう誰もいなくて……」
サボは唇を噛み締めた。
「お前のせいじゃない」
シャンクスはサボの肩をぽんと叩いた。
「……すみません。俺が行こうなんて言ったから……」
「はは、待ってろって方が無理だったな」
シャンクスは小さく笑った。
「でも!!」
「大丈夫だ。2人共死にはしないよ。早く見付けてやろう」
「っ!はい!!!」
シャンクスに背中を叩かれ、サボは勢い良く頷いた。
「っ!!!」
「ほら、全部飲み込め」
口の中に入ってくるベタベタとした嫌な液体と臭いに○○は思わず噎せかえる。
「ゲホッゲホッゲホッ!」
口から白い物を吐き出す。
「フッフッ……。ペナルティだ」
「っ!!!」
ドフラミンゴの言葉と共に、ドアの外から鈍い音が聞こえる。
エースは呻き声ひとつ立てないで耐える。
「えーすくん!!!」
○○は口に残る気持ち悪さを押し込め、泣きそうな声で叫んだ。
「フッフッフッ……!!さて、本番だな」
ドフラミンゴは○○を硬いソファーに押し倒す。
「っ!!嫌ぁぁ!!!」
「っ!○○!!!」
○○の悲鳴にエースが反応して叫ぶ。
「フッフッフッ……!!お前、白髭ん所の“火拳”だろ?無様だな。惚れた女一人助けられないでな」
ニヤニヤと笑いながらエースに声をかける。
「うるせェ!!!」
「っ!!!」
ビリリと言う音と共に○○の服が破ける。
○○は昔の地獄のような結婚生活をまざまざと思い出し、恐怖に震える。
「楽しませてくれよ?○○チャン」
ドフラミンゴは至極楽しそうに○○を見た。
○○は声をあげるとエースに心配がかかると、口を固く閉じた。
目を閉じて思い出すのはシャンクスとの楽しい生活、エース、サボ、ルフィと遊ぶ時間。
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