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「ふがふがふが!!!」

「あっ!ルフィ!!それ俺の肉!!!」

「すみませーん!肉追加!!!」

「ついでにビールも!!!」

「………………」

○○はその食事風景にただただ呆然とするだけだ。

「○○ばべばいのが?!」

ルフィが口に肉をいっぱい詰め込んで口を開く。

「……え?あ、食べてるよ。うん」

○○は何とか声を出す。

(人間って頬袋出来たっけ?)

○○は不思議そうにルフィを見る。



やって来たのは焼肉食べ放題。
オーダー式の店の様で、先程から店員さんがいったり来たりで大変そうだ。


「お前は肉だけじゃなくて野菜も食え!」

エースがルフィの皿にピーマンや椎茸も置いていく。

「肉ぅぅうう!!!!」

ルフィは野菜もろとも肉を食べていく。

「おっ!肉来たぞー!」

シャンクスが肉の皿と一緒にビールジョッキを受けとる。

「シャンクスさん、また飲み過ぎて気持ち悪くなるよ?」

「固い事言うなって!」

高校生に注意される30過ぎ男。

「ほら!○○も食え」

シャンクスが肉を確保すると○○の皿に乗せる。

「野菜もな」

エースも○○の皿に野菜を乗せた。

「ふふ」

「ん?」

「あはは!くぷぷっ!っははは!!」

急に○○が堪えられなくなったのか、涙を流しながら笑い始める。

「「「「「え?」」」」」

4人の男達はぎょっとした様に○○を見た。

「ごめ、ごめんなさい!ぷぷ!こ、こんなに楽しい食事!!ぷふ!久し振りで!!」

○○は笑いながら弁解を始める。

「普通じゃねーか?○○は変な奴だな!」

ルフィが当たり前の様な顔をする。

「うん!変ね、私!ぷふっ!」

○○はまだ楽しそうに笑う。

「でも笑った顔のが俺は好きだ!」

ルフィが満面の笑みで言う。

「ありがとう、ルフィ」

○○は今までのどこか影のある笑顔ではなく、本当に嬉しそうに笑った。

「あ!俺もその顔のが好きだ!」

「俺も!!」

エースの言葉にサボが続く。

「あァ、俺もだ」

シャンクスも優しい笑顔を向けた。

「っ!!か、からかわないで下さい!」

○○が顔を赤くして注意されている事に耐える。

「あ!○○!照れてる!」

ルフィがにししと笑う。

「もー!ルフィ君!!」

○○はルフィを見る。

「でも本当に楽しい!私、結婚相手がシャンクスさんで良かったです」

○○はにこりと笑う。

「それを言うのはまだ早いかも知れないよ?」

サボがすかさず突っ込む。

「酷いな」

シャンクスが苦笑いをする。

「ううん。そんな事ないよ。こんなに楽しい食事が出来るなんて、ルフィ君やエース君、サボ君に会えたのだって、やっぱりシャンクスさんじゃなきゃ無理だったもの」

○○は噛み締める様に言う。

「○○……。お前が俺の奥さんでいる間は楽しい思いさせてやるからな」

シャンクスは穏やかな笑顔で○○を見る。

「っ!はい!ありがとうございます!!」

○○は嬉しそうに頷いた。

「いやいや○○さん!シャンクスさんを選ぶならエースの方が良いよ!な?」

サボがニヤニヤとエースを見る。

「なっ!!そうだな。シャンクスに飽きたらいつでも来な?」

エースは一瞬怒った顔をするが、思い直しニヤリと笑った。

「飽き……」

「ふふ、ありがとう」

○○は楽しそうに笑った。

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