12
「なー、これ面白いぞ!」
ルフィは○○にマンガ本を進める。
「いや、こっちのがオススメだ」
エースがルフィとは逆側で違うマンガ本を進める。
「へぇ、両方読んだ事ないなぁ」
○○は二冊のマンガを見比べる。
「そうなのか?今度貸してやるよ!」
ルフィはにししと笑う。
「本当?ありがとう」
○○はルフィに笑う。
「なら、こっちは俺が貸そう」
エースもそう言って笑う。
「エース君もありがとう」
○○がにこりと笑う。
30分ほどあーでもない、こーでもないと言って遊んでいる間に、○○とルフィとエースは仲良くなっていた。
「お、何か良いのあったか?」
シャンクスとサボは既に紙袋を持ってやって来た。
「おう!○○にマンガ貸す約束してたんだ!」
ルフィはにししとシャンクスに笑った。
「そうか、良かったな」
「はい!すっかりお友達になれました」
○○も楽しそうに笑う。
「なぁ、シャンクス!これから送ってくれないか?マンガを貸すにも、量が多くなりそうなんだ」
エースがシャンクスに言う。
「お、良いぞ。用がなければ今から行くか?」
シャンクスは車のキーを取り出した。
「やった!」
ルフィが嬉しそうに笑った。
5人で車に乗り込み、十分程で目的地に着いた。
「ただいまー!今取ってくる!」
ルフィがバタバタと二階にある自室へ走る。
「俺も取ってくる。サボ、茶でも出しててくれ」
「了解。どうぞこっちへ」
「おう!」
エースに言われ、サボが一階のリビングへとシャンクスと○○を通す。
「お邪魔します」
○○はちょっと戸惑いながらもサボとシャンクスに続いた。
「はい、麦茶」
「ありがとう」
サボから麦茶を受け取ると、喉を潤す様に飲む。
「美味しい」
「良かった」
サボはにこりと笑う。
バタバタと再び音がするとルフィが紙袋を持って降りてきた。
「これな!エースのもあるから続きは次に貸してやるから!」
ルフィは嬉しそうにドンッと紙袋を置いた。
「ありがとう!なんか、ごめんね?」
「気にすんな!」
ルフィはしししと笑う。
「後これな」
エースも同じ様に紙袋を床に置いた。
「ルフィ君もエース君もありがとう」
○○はふわりと笑うと2人は少し照れた様に笑う。
「おやぁ?エース君、珍しいな」
サボがニヤニヤと笑った。
「うるせェよ!!!」
エースはサボを思いきり睨んだ。
「ありがとうな。○○はまだこの辺に馴れてないんだ。仲良くしてやってくれな?」
シャンクスが笑顔で言う。
「おう!任せとけ!」
「あァ、分かった」
「宜しくな!」
ルフィ、エース、サボは頷いた。
プルルルルと、電話が鳴り始めた。
「家電か誰だろう?」
サボが電話を取る。
「はい、なんだじぃちゃんか。電源切れたって……。あぁ、今シャンクスさんが来てくる。うん。はーい」
サボは適当に電話を切る。
「じぃちゃんか?」
エースはサボを振り返る。
「おぅ。なんか、遅くなるから晩飯適当に食えってよ」
サボが電話の内容を伝える。
「なら、俺シャンクスと○○と一緒に食いたい!」
ルフィが元気よく手をあげる。
「おい、ルフィ。相手は一応新婚なんだ。遠慮しろ」
サボが呆れた様に笑う。
「俺は構わないよ」
シャンクスが笑いながらサボを見る。
「良いのか?」
エースが○○に聞く。
「え?うん。私からもお願いします」
○○はにっこりと笑った。
「やったー!」
「シャンクスさんの驕り!!」
「肉ぅ!!!」
3兄弟は楽しそうに声を出した。
「驕りかよ!!!」
シャンクスはそう言いながらも楽しそうに笑った。
「何が食いたい?」
「俺、バギーのラーメン!」
「あー、さっき食った」
「肉!」
「焼肉食べ放題の店が出来たよ」
「なら、そこ行くか?焼肉ならビールだな!よし、車置きに行ってくる!」
(この人本気だ……)
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