おまけ。

おまけ。


とある島にたどり着いた赤髪海賊団。
その島で○○は見知らぬ男に一目惚れされる。

その男が本気で○○に惚れていると確信したシャンクスはわざと○○とその男を2人きりにしてみた。

もちろん、何かがあっては困るので出来る限り近くでその様子を見ていたが。






「○○さん!」

「はい?」

男は○○を見た。

「貴女の事を愛しています。あの人は海賊だ、それも四皇と呼ばれるほどの。そんな男と一緒にいたら、命がいくつあっても足りない!僕なら!僕なら君を幸せに出来る!」

男は有らん限りの気持ちを○○にぶつけた。

「……ありがとうございます」

○○は丁寧に頭を下げた。

「じゃ、じゃあ!」

「ですが、私が愛している男はシャンクス一人です」

○○は男の目を見付けた。

「もしかしたら貴方は私の知らない本当の幸せをくれるかもしれない。でも、私自身が彼を選んだの」

「…………」

男は○○の本気の言葉に黙る他なかった。

「こんな私を愛していると言ってくれて、本当にありがとうございます」

○○はにこりと柔らかく笑った。










「良かったのか?」

「なにが?」

出航してから海を眺めている○○にシャンクスが聞く。

「振っちまって」

「こうなる事が解ってて2人きりにした癖に」

シャンクスの言葉に不機嫌そうに○○は口を尖らす。

「まァな。愛の確認ってヤツだ」

「歪んでる」

シャンクスのニヤリとした笑いに○○が返す。

「お前はそんな俺が良いんだろ?」

「………………もちろんよ」

自信ある顔で言うシャンクスにプイッと顔を背けた。

「それでも、自分の事を想ってくれる人を振るのは辛いのよ?」

○○は困った様に言う。

「それで良いんだよ」

シャンクスは満足そうに笑った。

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