04
夕飯は広めの個室を貸し切りにして宴会状態になっていた。
「だっはっはっ!今日は俺の奢りだから好きに食え!」
シャンクスは上機嫌に笑った。
次々に運ばれて来る食事や酒に舌鼓を打つ。
「今日は楽しかったね!エステもしたし、卓球もしたい!」
蓮は上機嫌に笑った。
「ほら、ウーロン茶」
「ありがと、シャンクス」
既に酔っている蓮はにこにこと笑っていた。
「弱いよね、昔から」
△△はくすくすと笑った。
「人の事言えんだろ、飲み会の時」
「い、言わないで!」
△△は慌ててベックマンの口を押さえた。
「□□は愚痴っぽくなるよねい」
マルコは□□に酒を進める。
「うー、私はもうマルコさんが居ない所で飲みません」
□□はマルコと会った時を思い出して顔を赤くした。
「○○」
「ん?なに?」
「変わらないな」
エースは不思議そうに○○を見る。
「うん、体質かな?酔った事ないんだよね」
○○はするすると先程からビールを飲み続けていた。
「よし!飲み比べだ!」
シャンクスが○○にショットグラスを持たせる。
「え?え?」
「俺に勝ったらめちゃくちゃ高い肉食わせてやる」
シャンクスがニヤリと笑った。
「高い肉?」
「その代わり負けたらメガネ没収な」
「え?意味が分からないのですが」
シャンクスの訳の分からない賭けに戸惑う蓮。
「テキーラ……」
「ほい!乾杯!」
「あわわ」
○○は仕方なくグイッと喉へと流し込んだ。
「うー、気持ち悪……」
「だ、大丈夫?シャンクス」
潰れたシャンクスを心配そうに見る蓮。
「大丈夫か?」
エースが心配そうに○○を見る。
「うん。大丈夫」
全く変わらない○○がにこりと笑った。
「強いねい」
マルコが感心した様に○○を見る。
「でも、酔うって感覚が分からないので、高いお酒飲むのは勿体無いって言われます」
○○は困った様に笑った。
「酒の味自体は?」
「嫌いじゃないです」
「なら、ほらよい」
「す、すみません。マルコ先生」
○○は申し訳なさそうに徳利を傾けるマルコへおちょこを出す。
「ふふ、マルコさんが『先生』って呼ばれているの新鮮」
□□がにこにこと笑う。
「一応□□が在籍中から講師してたけどねい」
マルコは紫煙を吐き出した。
「そっか。でも、知らなかったわ」
□□はくすりと笑った。
夜も更けて、男性陣と女性陣はそれぞれの部屋で就寝した。
翌日はベックマンと△△の車に別れて楽しかった旅行もお開きになった。
「ずりぃ!!!また俺だけ仲間外れじゃねェか!!!!」
家に帰り着いたエースにルフィが怒鳴った。
「突然だったんだよ」
エースはルフィの頭を撫でる。
「シャンクスも!副社長も!鳥のおっさんも!蓮も!○○も!みんないたんだろ!?ずりぃよ!!!」
ぷんすかとルフィはエースを攻め立てる。
「だから、もうすぐ」
ーーピンポーン
「お、来た」
ルフィの怒声を背中で聞きながらエースは玄関へと向かった。
「こんにちは!」
「おう、入れよ」
「お邪魔します」
エースは○○を招き入れた。
「あー!○○!!!よくも俺だけ仲間外れに!!!」
怒りが収まらないルフィ。
「ごめんね、ルフィくん。手土産はシャンクスさんから預かってきたよ」
○○は良いながら紙包みを差し出す。
「シャンクスから?なんだ?」
ルフィは頭を傾げた。
「ほら!美味しいお肉だって」
蓮は約束通り貰った肉をルフィに見せた。
「うほー!うまほー!!!!」
ルフィは上機嫌に肉を見て涎をたらした。
「ごめんね、今回急だったから。これで許してくれる?」
「おぉ!!許す!!!」
ルフィは大きく頷いた。
「現金な奴」
言いながらもエースはにかりと笑った。
「いただきまーす!」
「すげー色!!」
「美味しい!!!」
「「おかわり!!!」」
「速っ!!!」
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