02

「じゃあ、行きましょうか」

お昼少し前に集まり、△△の車で出発した。

「ここからホテルまで一時間ほどで着くみたいです。すぐにチェックインも出来て、お昼もそこで食べます」

助手席の蓮が嬉しそうに旅行の流れを説明する。

「全身エステだけは始めに申し込んでありますので、ご飯食べて一時間はみんなで行動。その後は取り合えず予定はないです」

蓮がにこにこと説明する。

「調べたらフィットネスからプールやダンス教室、マッサージとかもあるみたいです。美容に関するジャンルも多くてネイルとか美容院とかもある様ですよ」

□□が続けた。

「へぇ、色々あるんですね」

○○が緊張気味に頷いた。

「スポーツ系だとバスケとかテニスとか卓球とかも出来るらしいです」

□□が付け加える。

「凄いね!レジャーランドみたい!」

蓮が嬉しそうに笑った。

「でも、たくさん手を出し過ぎて失敗しないと良いわね」

△△がくすりと笑った。

「……確かに」

□□は頷いた。

「でも、楽しそうで良いね!今回は人数も多いし、若い子もいるし!」

蓮がにこりと○○を見た。

「へ?あ、頑張ります……」

○○は引き吊って笑った。

「そう、緊張しない。お姉さん達に甘えるつもりで楽しみなさいよ」

△△がルームミラー越しに○○に笑った。

「っ!は、はい!」

○○は戸惑いながら頷いた。








「美味しそう!迷う!」

蓮は嬉しそうに皿を持った。

付いたホテルは大きく、まるでひとつの町の様だった。
ひとまず荷物をフロントに預け、昼食へ向かう。

広いホールには野菜を中心としたメニューのバイキングがあった。

「彩り豊かですね。この筍の天ぷらとか美味しそう!抹茶塩!」

□□は楽しみながら皿に盛り付ける。

「ソフトクリーム」

○○がわくわくとデザートの所にいた。

「もうデザート?」

△△がサラダと炊き込みご飯を乗せた皿を持って○○の後ろに立つ。

「ダメですか?」

「ダメじゃないけど……。あ、もしかして昼御飯菓子パンでいける子?」

△△が○○を見る。

「え?ダメですか?」

「私、無理な人」

「えー!学生はお金無いのでメロンパンとかひとつですよ?」

「あー、甘いコーヒー牛乳と?」

「はい!いちごオレでもいけます!」

「えー」

○○が話ながらソフトクリームを完璧な形でコーンに乗せた。

「え?ちょっと、凄くない?」

△△は驚く。

「なになに?」

蓮が近付いて来る。

「ほら!○○ちゃんのソフト綺麗じゃない?」

△△が○○の手の中のソフトクリームを指差す。

「さすが本職!」

「い、いえ、バイトなだけです」

○○は照れながら言う。

「蓮、やって」

△△かコーンを蓮に渡す。

「よし!あ、あれ?意外に……難し!」

蓮はレバーを引きながら真剣にソフトをコーンに入れるが、なかなか形は悪かった。

「ソフトですか?」

□□が3人の所に来た。

「はい、□□さんも」

△△がコーンを渡す。

「……う、難しい……」

やはり、ソフトクリームは歪な形だった。

「△△は?」

蓮がずいっとコーンを突き出す。

「甘いの苦手だからパス」

△△は綺麗な顔で笑った。

「えーずるい!」

蓮がぷりぷりと△△の後を追う。

「…………美人さんは凄いですね」

○○はポツリと呟いた。

「まぁ、あれだけ上手くなきゃあの若さで赤髪でやってけないでしょ」

□□は同期のロビンとハンコックを思い出して笑った。








食事を終えて、一休みするとエステの場所へと向かった。


ビキニの水着の様な物に着替え、それぞれマンツーマンでしてもらう。

背面から顔面、お腹や鎖骨、首、足や手までも丁寧にマッサージの様にされた。

「お肌ツヤツヤ!」

蓮が嬉しそうに鏡を見て笑った。

「凄いですね!」

○○も嬉しそうに笑った。

「○○ちゃんは若いんだから元々ピチピチじゃない?」

□□がクスクスと笑った。

「うん!なかなか良いわね」

△△は満足そうに笑った。

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