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シャンクスは考えながら○○が消えた風呂場に目をやる。

「……まさか、なァ」

シャンクスはため息をひとつつくと踵を返す。


「きゃぁぁぁぁ!!!」

「っ!?○○!!」

突然の○○の悲鳴にシャンクスは迷う事なく風呂場への扉を開け、脱衣室に入る。
そこには誰もいないので、浴室へと歩を進める。

「○○どうした?!…………シラパ……」

シャンクスは裸のシラパを見る。
そして、手前側にこれまた裸で前だけをタオルで隠して座り込む○○の背中を見た。

その姿にシャンクスはドクンと体が鳴る。

「お、おおおお頭!」

○○は涙を流しそうな顔をしながらシャンクスを振り返る。

「ごめんなさい、お頭」

シラパは困った様に笑った。

「全く、お前が紛らわしい格好しなきゃ○○だってお前と風呂に入ろうなんて思わなかっただろ?」

シャンクスは呆れながらもシラパを睨む。

「えー、だって、この船に女の子が乗るの初めてで、女好きな私に取っては嬉しくて!女の格好の方が仲良くなれると思ったんだもん!」

「もんじゃねー!気色悪い!!」

「いやん!酷い!!」

可愛らしいシラパの言葉にシャンクスは吐き捨てる様に言った。

「え?え?え?な?」

○○はシャンクスとシラパを見比べる。

「ごめんなさい、私男なのよ」

シラパはにっこりと素敵な笑みを作った。

シャンクスはまだ混乱して座り込む○○に自分の黒いマントをかける。

「ほら、行くぞ」

シャンクスはマントで○○を包むと片手で持ち上げた。

「きあっ!」

「シラパ、後で覚えてろよ」

「……はぁい」

シャンクスの低い声にシラパはしょぼんと頷いた。










「お頭。何やってんだ」

すれ違うベックマンはシャンクスに問いかける。

「誤解を解きにな。あ、○○の仕事今日は休みにしてくれ」

シャンクスはマントでくるんだ○○に目を向ける。

何かをブツブツと呟く顔面蒼白の○○がいた。

「了解だ」

ベックマンは煙草を吹かすとそれだけ言った。









シャンクスは船長室に着くと、鍵をかけ○○をベッドに下ろした。

「お、お頭…………」

○○はまだショックから立ち直っていないらしく、涙目のままシャンクスを見上げる。

「○○」

シャンクスは熱のこもる目で○○の腹の少し下に馬乗りになる。

「し、シラパって……」

「男だ」

シャンクスは丁寧に言葉を紡ぐ。

「っ!!え?でも、お頭と!」

「何もねーよ」

シャンクスはキッパリと声を出す。

「え?え?でも……」

ぐちぐちと何かを言い続ける○○の口を自らの口で塞ぐ。

「っ!」

驚いて振り払おうとする○○の手を片手で易々と封じる。

「ふっん、ーーあ」

漏れる○○の声にぞくりと体を震わせながらシャンクスは噛み付く様に口付ける。

酸素を求め開いた口に舌をねじ入れ、○○の唇を吸い上げ、舌を絡ませる。

「んん。ーーふあ」

飽きる事なくシャンクスは10年振りの○○との口付けを堪能する。

「10年だ」

唇を解放するとシャンクスは低い声で言う。

「10年お前を探し求めた」

シャンクスは愛しそうに○○の頬を撫でる。

「おか」

「シャンクスだろ?」

「……シャン、クス」

「良い子だ」

涙を流す○○に再び口付ける。

「わ、私も」

「ん?」

「シャンクスに会いたかった」

○○はしっかりとした口調だ。

「なのに、シラパが」

「勘違いだっな」

シャンクスが柔らかく笑う。

「……うん。良かった」

○○は解放された両手でシャンクスの首に抱き付き、自らキスを求める。

シャンクスは着せていた黒いマントを脱がせる。

「綺麗だな。あの頃のままだ」

シャンクスは○○の胸に唇を落とす。

「ん……。まだ、1ヶ月ちょっとだ、もん」

○○はシャンクスの唇に翻弄されながら答える。

「……腕を無くしてから初めてだ」

シャンクスは小さく声を出す。

「え?」

「こんなに片腕だと言う事が悔しいのは」

シャンクスは座り込み、右手で先がない左手を擦る。
それに従い、○○も体を起こす。

「お前を両手で抱けない事がこんなに悔しいのか」

シャンクスは右手で○○の体を抱き締めた。

「……そんな事?」

○○はクスクスと笑った。

「私はシャンクスなら何でも良いわ」

○○はシャンクスに抱き付いた。

「…………○○」

シャンクスは目を細める。

「きゃっ!」

シャンクスが○○を押し倒し、野獣の様な目付きを向ける。

「片腕でもお前を満足させられるか試して良いか?」

「…………出来るかしら?」

○○はカッと顔を真っ赤にするが、悔しくてそう言葉にした。

「やってやるさ」

シャンクスはまた噛み付く様に口付けをした。

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